海外FXのゼロカットシステムをカンタン図解!罠に注意?【海外FXは追証・借金なし】

投資家Sさん
海外FXのゼロカットシステムってなに?海外FXを調べてるとやたら出てくるけど・・・

ゼロカットシステムは海外FX業者だけにある、安心な救済システムです。
ほぼ全ての海外FX業者にゼロカットシステムは採用されています。

ここでは、海外fxのゼロカットシステムとは何か?なぜ国内にはないのか?についてどこよりも分かりやすく解説していきます。

プロトレーダー
投資家に有利なゼロカットシステムについて、実態を把握しておきましょう。
ゼロカットシステムをまとめると
  • ゼロカットシステムは口座残高がマイナスになっても借金にならないシステム
  • ゼロカットシステムがないと追証で借金を背負う可能性がある
  • 海外FX初心者はゼロカットシステム搭載XMTradingがおすすめ
  • 国内FX業者にはゼロカットシステムが搭載されていない
  • ゼロカット狙いの両建てはすべての業者で禁止されている
目次

海外FXのゼロカットシステムとは?仕組みを解説!

海外FXのゼロカットシステムとは、簡単に言うと次の意味になります。

ゼロカットシステムとは?

口座がマイナスになっても、そのマイナス分の損失をゼロにしてくれるシステム

つまり、証拠金以上に損失が出てしまった場合も、借金をする可能性がない超安心システムと言えます。

ゼロカットシステムのイメージ

このゼロカットがないと口座がマイナスになった時にはそのマイナス分が借金として降りかかってくるのです。

ゼロカットシステムを搭載している海外FX業者の代表としては
『XM』『FXGT』です。

一方で、よく間違えられる「ロスカット」は、証拠金維持率が〇〇%になったら強制決済されるシステムのことです。

システムの意味
ゼロカット 口座がマイナスになった時に海外FX業者が補填してくれるシステム
ロスカット 証拠金維持率が一定を割ると、強制決済されるシステム
投資家Aさん
なるほど。でも、そもそも海外FXで口座がマイナスになることがあるの?
プロトレーダー
はい、海外FXでは、急激な相場の変動があった場合口座がマイナスになることは現実に起こり得ます。

急激な相場の変動とは、有名な「リーマンショック」や「ギリシャショック」「東日本大震災」「スイスフランショック」などです。

急激な相場の変動

投資家Aさん
後から名前が付くような相場変動ってことだね。
プロトレーダー
はい。こういった相場が大きく動いた場合、損失を避けるためや利益を確定するため、大量のトレーダーが大量に注文を出します。すると、本来発動されるはずだったロスカットが遅れて発動してしまうことがあります。

この急激な相場変動でロスカットが遅れて発動してしまうことをロスカット遅延といいます。

ロスカット遅延が起き、決済されたころには口座はマイナス残高になっている可能性があるわけです。

口座残高がマイナスになっても追証が発生しないシステム

海外FXではゼロカットシステムがあるので、口座がマイナスになっても海外FX業者側が補填してくれるため、借金になりません。

つまり、ゼロカットシステムは、口座の借金分をチャラにしてくれると言い換えることもできるわけです。

投資家Sさん
日本の国内FXはゼロカットがないから口座残高がマイナスになって借金になっている人もいるってこと?
プロトレーダー
]はい、そのとおりです。
投資家Sさん
こ、怖いね・・・。
プロトレーダー
このゼロカットシステムがあるのは、海外の業者だけなので、海外FXをやる大きなメリットと言えます。
投資家Sさん
借金のリスクがないのは確かに安心だね。

ただし、ゼロカットシステムの適用条件は海外FX業者によって異なるので、取引をしている業者の条件を確認するようにしましょう。

ロスカットとゼロカットシステムの違い

ロスカットに似た仕組みに、ゼロカットシステムというものがあります。ロスカットとは、FX業者が定めた一定額の損失に達したときに、それ以上の損失が膨れないようにFX業者が強制的にポジションを決済するシステムです。大きな損失からトレーダーを守ってくれる、救済措置となっています。

ロスカットとゼロカットシステムの主な違いは、ポジションを決済するタイミングにあります。

ゼロカットシステムは、ポジションが決められた水準以下になった瞬間に自動で決済が行われます。そのため、トレーダーが保有しているポジションが一時的に水準を下回っただけでも、観察する間も無く自動決済されてしまいます。大きな損失を避けられるというメリットがありますが、急激な市場変動が起こった場合、トレーダーにとって不利な状況になるでしょう。

一方、ロスカットシステムは損失額が指定額を上回った場合に自動決済されます。しかし、自動決済が行われる前に、状況を確認することができるのが特徴です。損失のリスクはゼロカットシステムよりはありますが、最小限に抑えられます。自動決済される前に、トレーダーが状況を確認できるので、柔軟に対応できるのもメリットです。

どちらのシステムを使用するかは、トレーダーのスタイルやリスク許容度によって異なります。自分にあったシステムを選んで、取引を楽しみましょう。

マイナー通貨は特にゼロカットシステムが発動しやすい

海外FXで、ドル円やユーロ円などのメジャー通貨の取引では、市場参加者が多く、流動性が高いのでロスカット遅延は起こりにくいのでマイナス口座になり、ゼロカットが発動することは滅多にありません。

プロトレーダー
しかし、ボラティリティが高いスイスフランやNZドル、トルコリラなどのマイナー通貨で勝負しようとした時は特に注意が必要です。

なぜなら、マイナー通貨は市場参加者が少なく、流動性が低いのでなかなか決済されないことが多く、ロスカット遅延が起こりやすいのです。

つまり、マイナー通貨の取引はマイナス口座になりやすく、ゼロカットシステムも発動しやすいということです。

海外FXはゼロカットシステムをなぜ搭載できる?理由を紹介

海外FX業者だけなぜゼロカットがあるのでしょうか?
当然、法律で規制されていないからという理由もあるのですが、一番の理由はそこではありません。

海外FX業者だけゼロカットシステムがある理由は、簡単に言うと次の通りです。

顧客が取引すればするほどFX業者が儲かる仕組みを採用しているので、損失を補填してでもたくさんトレードしてほしいから

海外のFX業者は、NDD方式という取引方式を導入しています。

このNDD方式はFX業者を介さずにトレーダーと市場が直接取引する方式で、FX業者はスプレッドで儲かる仕組みになっています。

NDD方式の取引の流れ

プロトレーダー
FX業者から見ると、このNDD方式は顧客が儲かってくれてどんどん取引してくれた方がありがたいのです。

一方で、国内FX業者はFX業者が取引に介入するDD方式を取っています。

DD方式の取引の流れ

DD方式の収入源はスプレッドではなく、顧客と反対売買をすることによって得られる利益を主な収入としています。

プロトレーダー
つまり、国内FX業者は顧客が損をすればするほど儲かる仕組みを取っています。

海外FX業者は、ゼロカットシステムを導入せずに借金にビクビクしながら取引されるよりも、借金のリスクをなくしてダイナミックに取引してもらう方が利益が出ると判断したというわけです。

プロトレーダー
海外FX業者は顧客が儲かってどんどん取引してくれた方が利益が増えていくんだね。

ゼロカットシステムは国内FX業者にない理由

海外FX業者にはゼロカットシステムがありますが、国内FX業者にはありません。

国内で口座がマイナスになってしまったらその分の金額がそのまま借金となって振りかかってきます。

投資家Aさん
なんで、国内FXにはゼロカットシステムがないの?危ないから採用すればいいのに・・・
プロトレーダー
国内FX業者がゼロカットシステムを導入していない理由は次の2つです。
  • 利益が小さくなってしまうから
  • 法律上導入できないから

詳しく解説しましょう。

国内はゼロカットがない理由①FX業者の利益が小さくなってしまうから

国内FX業者にゼロカットシステムがない理由のひとつ目は、単純にFX業者の利益が小さくなってしまうからです。

もし、ゼロカットシステムを導入してしまうと口座のマイナス分はFX業者が補填しなくてはいけないので、急激な相場変動が起きる度にFX業者の支出になってしまいますのでその分、利益が減ってしまうことになります。

国内はゼロカットがない理由②法律上導入できないから

国内FX業者にゼロカットシステムがない理由の二つ目は、日本では金融商品取引法で損失補填が禁止されているためです。

金融商品取引法の第39条に、次のようにはっきりと記載されています。

(損失補塡等の禁止)
第三十九条
金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
引用:金融商品取引法

プロトレーダー
この法律があるので、口座のマイナス(損失)を補填するゼロカットは国内FX業者は法的に導入できないということです。

この法律によって、国内FX業者の利益が守られているという見方もできますね。

投資家Sさん
なるほど、海外との法律の違いが原因のひとつなんだね。

ゼロカットシステムがあることによってトレーダーが得られるメリット

ゼロカットシステムがあることによって、トレーダーが得られるメリットは、以下の2つです。

トレーダ―が得られるのメリット
  • ハイレバで信用取引をして強制ロスカットされても追証が発生しない
  • 入金額以上の損失にはならないのでハイリスクハイリターンを狙ったトレードが出来る

それでは、以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。

ハイレバで信用取引をして強制ロスカットされても追証が発生しない

ゼロカットシステムはトレーダーを大きな損失から守ってくれるシステムであるため、追証が発生しません。追証とは、追加保証金の略で委託保証金が委託保証金維持率より下回るときに、追加で委託保証金を入金することです。

国内FX業者では、ゼロカットシステムが採用されていないため、追証が発生するリスクがあります。一方で、海外FX業者では、ほとんどがゼロカットシステムを採用しているため、証拠金以上の損失はなく追証のリスクもありません。

ハイレバで信用取引をしたいのであれば、海外FX業者を利用しましょう。

入金額以上の損失にはならないのでハイリスクハイリターンを狙ったトレードが出来る

ゼロカットシステムが採用されていると、入金額以上の損失にはならないのでハイリスクハイリターンを狙ったトレードが着手しやすいです。ハイリスクハイリターンを狙ってトレードを躊躇するトレーダーは多いです。

しかし、海外FX業者のゼロカットシステムで、入金額以上の損失を回避してくれます。さらに、国内FX業者では設定ができないレバレッジ6,000倍などのハイレバ取引ができるのも魅力です。ロスカットで大きな損失を防ぎつつ、ハイリスクハイリターンの取引が行えます。

ゼロカットシステムのリスク・デメリット!罠はある?倒産は大丈夫?

投資家Aさん
海外FX業者は、ゼロカットシステムで損失補填しすぎて倒産したりしないの?

かなりトレーダーに有利に見えるゼロカットシステムですが、倒産して資金が引き出せなくなるようなデメリットはないのか?気になる人もいると思います。

プロトレーダー
しかし、結論を言うと次の点から安心と言えます。
  • 大きなイベントの前だけレバレッジ制限をかけてリスクを抑えている
  • 万が一倒産しても、顧客の資産は信託保全・分別管理により安全に保護されている

XMなどの大手海外FX業者は為替変動が大きそうなイベントの前後は最大レバレッジに制限をかけていますので、リスクは抑えられていると言えます。

また、万が一そのFX業者が倒産したとしても、信託保全や分別管理によって顧客の資産はリスクから守られています。

例えば、XMは英国の格付けA2のバークレイズ銀行に分別管理を行なっています。

ただし、信頼性の低い海外FX業者は使ってはいけません。中には詐欺業者などもあります。

海外FXでゼロカットの悪用はNG!ゼロカット狙いの両建てに注意

投資家Sさん
海外FXはゼロカットシステムがあるのなら、両建てすれば高い確率で利益が出るんじゃない?
プロトレーダー
実は、それはできないんです。

ゼロカット狙いの両建て

確かに、買いポジションと売りポジションを両方ハイレバレッジ建てたら(両建てしたら)どちらかが大損してもゼロカットで救われますし、しかも必ずどちらかが大きな利益をあげるので絶対に損しない・・ということが成り立ちます。

しかし、それはみんな考えることですし、次の理由からできません。

  • 同一口座で両建て取引をするとプラスマイナスゼロになるだけ
  • 違う口座で両建て取引をするのは禁止されている

残念ながら、同一口座でゼロカット狙いの両建て取引をしても、プラスマイナスゼロになって終了するだけです。(ゼロカットが発動しない)

また、違う口座で両建てをするのはそもそも禁止されているところがほとんどです。両建て自体が禁止されていなくとも、すべての業者でゼロカット狙い両建ては禁止されています。

「別業者間での両建てならいいんじゃない?」

と思う人もいるかもしれませんが、別業者間での両建ても監視されているのでバレます。

プロトレーダー
もし禁止行為が発覚してしまうとポジションの全キャンセル、損益の全キャンセル、口座閉鎖などの対応が取られてしまう可能性が高いので絶対にやめるようにしましょう。

ゼロカットシステムはハイレバの海外FXにこそ必要

ゼロカットシステムは、ハイレバの海外FXにこそ必要なシステムです。というのも、急激な為替変動によるFX口座のマイナス化は、ハイレバレッジの時こそなりやすいからです。

次の例を見てもらうと分かりやすいかと思います。

10万円を元手にドル円でFX始めた場合、一瞬で1円変動し損失を出してしまったと仮定するとレバレッジごとに次の損失金額になります。

レバレッジ400倍 レバレッジ25倍
持てる通貨 25万通貨 2万通貨
一瞬で1円変動した時の損失 -25万円 -2万円
口座残高 -15万円 8万円

このように、ハイレバレッジ(400倍)の方が、一瞬で1円動いただけで口座が15万円のマイナスになってしまうことが分かります。
一方で、レバレッジ25倍の方は口座はマイナスにはならず2万円の損失で済んでいますね。

プロトレーダー
もし、レバレッジ400倍の方にゼロカットシステムがついていないとしたら、恐ろしいことになりますよね。

ハイレバレッジで大きな利益を狙える海外FXだからこそ、ゼロカットシステムが必要なわけです。

ゼロカットシステムを搭載していて追証がない海外FX業者

ゼロカットシステムを搭載しており追証がない海外FX業者を紹介します。ゼロカットシステムが搭載されていることで、ハイリスクハイリンターンのトレードを行いやすいです。また、海外FXは最大レバレッジが高いため、国内FX業者よりもハイレバ取引を行えます。それぞれの業者の特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

XMTradingは海外FX最大手のゼロカットシステム搭載業者

 

会社設立年 2009年
取引形態 NDD方式
金融ライセンス セーシェル金融ライセンス(FSA)

モーリシャス金融ライセンス(FSC)

最大レバレッジ 1,000倍
口座タイプ
USD/JPY平均スプレッド
EUR/USD平均スプレッド
スタンダード口座/マイクロ口座/ゼロ(ZERO)口座/KIWAMI極口座
1.6pips/1.6pips/0.1pips/0.7pips
1.6pips/1.6pips/0.1pips/0.7pips
日本語対応 あり
信託保全 分別管理のみ
ゼロカット あり

XMTradingは提供しているすべての口座やすべての銘柄にゼロカットシステムが搭載されています。さらに、ゼロカットの金額や回数に上限はないので、ハイリスクハイリターンの取引に着手しやすいでしょう。

しかし、ゼロカットシステム頼りの取引はNGです。ゼロカットシステムだけでなくロスカット水準も理解して取引を行いましょう。

FXGTは仮想通貨もトレード出来るゼロカットシステム搭載業者

会社設立年 2019年
取引形態 NDD方式
金融ライセンス セーシェルFSA
最大レバレッジ 1,000倍
口座タイプ
USD/JPY平均スプレッド
EUR/USD平均スプレッド
スタンダード口座
1.6pips
1.6pips
日本語対応 あり
信託保全 分別管理
ゼロカット あり

FXGTは仮想通貨もトレード出来るゼロカットシステム搭載業者です。運営歴はまだ浅いですが、大手XMの創立メンバーが関わっていることからも信頼が出来る業者だといえます。

また、口座開設・入金ボーナスが豪華であるのも特徴です。これは、まだ新興業者であるためのボーナスであるため、今のうちに登録しておきましょう。

HFMは7つの金融ライセンスを持つゼロカットシステム搭載業者

会社設立年 2015年
取引形態 NDD方式
金融ライセンス SV、DXFSA、FCEVANA、CySEC、FSA、FSCA、CMA
最大レバレッジ 2,000倍
口座タイプ
USD/JPY平均スプレッド
EUR/USD平均スプレッド
ボーナス口座/プレミアム口座/ゼロ口座/プロ口座
1.9pips/1.76pips/1.46pips/1.24pips
2.62pips/2.42pips/1.5pips/1.29pips
日本語対応 あり
信託保全 民事保険賠償制度
ゼロカット あり

HFMは7つの金融ライセンスを取得しており、信頼性や安全性が高い業者だといえます。また、FXだけでなくCFDや仮想通貨などすべての取引でゼロカットシステムを搭載しています。そのため、追証が発生するリスクがなく、トレーダーが安心して取引できるのが特徴です。

【まとめ】ゼロカットは借金リスクゼロの安心システム

海外FXにおいて、ゼロカットは投資家を守るための安心システムと言えます。

海外FXはゼロカットがあることにより、投資家はハイレバレッジでも借金リスクを気にせずにダイナミックな取引ができます。

プロトレーダー
国内FX業者では、レバレッジも低いので口座がマイナスになるリスクはそこまで高くはありませんがゼロではありません。

リーマンショック級の大変動が起こったり、そこまでの変動でなくてもマイナー通貨で取引していればマイナス口座になる可能性は十分あります。

投資家Aさん
その点で言うと、海外FX業者は国内FX業者に比べて安心と言えるかもね。

この記事を書いた人

ファイナンスジャパン合同会社は、個人投資家の金融リテラシー向上のためにサービスを提供するフィンテック企業です。

海外FX・海外仮想通貨のメディア運営・金融事業者の実態調査・金融システムの開発・FX、仮想通貨のマーケットレポートを公開しています。

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