海外FXロスカット水準の低さランキング|計算方法も併せて記載

海外FXロスカット水準の低さランキング|計算方法も併せて記載

投資家Aさん

海外のFX会社ごとにロスカット水準を知りたい。水準の低さや計算方法も併せて教えて欲しい。

結論を先に言うと、海外のFX会社の中でロスカット水準が低いのは、0%のExnessとiFOREXです

水準が0%ということは、資金が全くのゼロになるまで取引をすることができるということになります。

海外のFX会社のロスカット水準を簡潔にまとめると
  • 水準が低いのは0%のExnessとiFOREX
  • 海外のFX会社は20%の水準が比較的多い

本記事では、海外のFX会社のロスカットのパーセンテージを比較するだけではなく、計算方法や損失を出さないための方法も併せて学ぶことができます。

プロトレーダー

まずは、海外FX会社の水準の低さをランキング形式でまとめていきますね。

目次

海外FX業者のロスカット水準とマージンコール一覧表

海外FX業者のロスカット水準とマージンコール一覧表

海外FX業者のロスカット水準を低い順に紹介します。マージンコールの割合も一緒に記載しているので、今後海外FX業者を検討している方は、参考にしてください。

ロスカットは、投資家の資産を守るために行われます。持っている株価がそれ以上損失が広がらないように海外業者がロスカット水準を定めています。今回紹介する海外業者のロスカット水準は平均して0%から20%です。

急な損失を避けるためにもきちんとロスカット水準やマージンコールの流れを知っておきましょう。ロスカット水準が0%では、証拠金がなくなっても0円以下になることがありません。

また、海外業者の中には、ゼロカットを行う業者があります。口座残高が0円になってもゼロカットのため補填する必要がありません。

海外業者 ロスカット水準 マージンコール
Exness 0% 30%以下
iFOREX 0% 50%以下
LAND-FX 0% 30%以下
XM 20% 50%以下
FXGT 20% 50%~70%以下
HFM 20% 50%以下

ロスカット水準が0%の海外業者はExness、iFOREX、LAND-FXです。マージンコールについては、ExnessとLAND-FAが30%以下、iFOREXは50%以下です。業者によって異なります。

XM、FXGT、HFMはロスカット水準が20%です。AMとHFMはマージンコールが50%以下。FXGTは取引口座によって50%〜70%以下と異なります。

損失をしないように、業者ごとのマージンコールやロスカット水準をきちんと知って取引に役立てましょう。業者によっては、マージンコールが取引ごとに細かく分かれているものもありますので、確認が必要です。

海外FX業者ロスカット水準の低さランキング

海外FX業者ロスカット水準の低さランキング

海外FX業者のロスカット水準の低さをランキング形式で解説していきます。
水準が低いFX業者を探している方は、是非参考にしてみてください。

第1位:Exness|ロスカット水準0%「Exness」

ロスカット水準の低さ第1位「Exness」

比較項目 詳細
ロスカット水準 0%
最大レバレッジ 無制限
マージンコール 30%

Exnessのロスカット水準は0%に設定されているので、入金額がゼロになるまで取引をすることができます。

ゼロカットがあるので口座残高がマイナスになってしまっても、補填する必要はありません

高いレバレッジで取引をすることができますし水準が0%なので、少額から取引をしたい方におすすめの口座になります。

同位:iFOREX|ロスカット水準0%

ロスカット水準の低さ第1位「iFOREX」

比較項目 詳細
ロスカット水準 0%
最大レバレッジ 400倍
マージンコール 50%

iFOREXもロスカット水準が0%に設定されているので、入金額がゼロになるまで取引をすることができます。

レバレッジが低いのが気になりますが、資金がなくなるかどうかのギリギリのラインで取引が可能です。

同位:LAND-FX|ロスカット水準0%

比較項目 詳細
ロスカット水準 0%
最大レバレッジ 無制限
マージンコール 30%

LAND-FXも水準が0%に設定されています。そのため、残高が0円になっても取引が可能です。そして、最大レバレッジが無制限なので、海外FXの中でも魅力的なポイントです。

最低の口座条件を満たしていれば、口座開設後すぐにレバレッジを利用できることはメリットだと言えるでしょう。そして、日本語対応もしていて、E-mailやライブチャットで確認できます。

第4位:XM|ロスカット水準20%

ロスカット水準の低さ第5位「XM」

比較項目 詳細
ロスカット水準 20%
最大レバレッジ 1,000倍
マージンコール 50%

XMのロスカット水準は20%に設定されているので、証拠金が20%を下回ると強制的にポジションが決済されます。

水準が20%に設定されていますが、急激に価格が変動して口座残高がマイナスになってもゼロカットがあるので補填の必要はありません

同位:FXGT|ロスカット水準20%

ロスカット水準の低さ第4位「FXGT」

比較項目 詳細
ロスカット水準 セント、ミニ、スタンダード+は20%、スタンダードFX、PRO、ECNは40%
最大レバレッジ 1,000倍(スタンダードFXは500倍)
マージンコール 50%~70%

FXGTは口座ごとにロスカット水準が20%と40%と異なり、最大レバレッジも500倍と1,000倍で取引ができます。

取引する通貨ペアや銘柄によってレバレッジが変わるので、強制的にポジションを決済される金額も変化します。

同位:HFM|ロスカット水準20%

同位:HFM|ロスカット水準20%

比較項目 詳細
ロスカット水準 20%(マイクロ口座は10%)
最大レバレッジ 500倍(マイクロ口座は1,000倍)
10万円分の取引時の金額 1,000円(マイクロ口座は10円)

HFMはプレミアム口座とゼロスプレッド口座のロスカット水準が20%、マイクロ口座が10%に設定されています。

HFMでFX取引を考えているのであれば、数値を確認をしてから開設するといいでしょう。

海外FXの強制ロスカットの意味とは?詳細をおさらい

海外FXの強制ロスカットの意味とは?詳細をおさらい

海外FXの強制ロスカットとは、損失が大きくならないように口座ごとに水準を決め、下回った段階で強制的に決済するものです。

悪い意味に捉えられるかもしれませんが、トレーダーの資金を守る意味もあるのです。

海外FXのロスカットは大きな特徴として、水準が低いというというものあります。

例えば、国内のFX会社は50%から100%を水準としているので、海外のFX会社と比べると高くなっています。

トレーダーを守るという意味では水準が高い方がいいのかもしれませんが、雑にロットを上げてしまうとすぐに強制決済される可能性があります

ロスカットは設定された水準を下回ると強制的にポジションを決済されてしまいますが、水準が低いと発生しづらいです。

海外FXで強制ロスカットが執行される際の流れ【具体例付き】

海外FXで強制ロスカットが執行される際の流れは以下の通りです。

  1. 含み損が発生
  2. マージンコールが発動
  3. ロスカットが執行

最初に含み損が一定以上になると、未決済のポジションが強制決済になります。FX会社はこれ以上トレーダーの損失が広がらないようにマージンコールを発動します。大切なことは、マージンコールが発動された際に何かのアクションを起こす必要があることです。

例えば、証拠金を追加したり、損切を行ったりします。マージンコールが発動されているのに、無視したり、何の行動も起こさなかったりすると損失が広がっていきます。そして、ロスカットが強制的に行われます。

業者によって、どのタイミングでマージンコールが起こるかは数字の違いがあります。そして、強制ロスカットが執行されると、証拠金が半分以上、最悪の場合には全額なくなる可能性があります。

ドル円が100円の時に買いでエントリーし99円まで下落したパターン

次に、ドル円が100円の時に買いでエントリーし99円まで下落したパターンを確認しましょう。
具体例を元に紹介します。

前項として下記の通りです。

・口座残高 50万円
・取引通貨ペア ドル円
・エントリー価格 100円
・売買方法 ロング
・取引ロット 10ロット
・レバレッジ 10倍
・必要証拠金 10万100円

実際に円が99円まで下落した状況は次の通りです。

・口座残高 50万円
・ドル円の価格 99円
・ロット 10ロット
・10ロット保有時の必要な証拠金 10万100円
・含み損益 -44,300円
・有効証拠金 55,800円
・証拠金維持率 55.7%

ドル円が99円まで下落すると、-44,300円の含み損益が発生しています。証拠維持金は55%なので、50%以下の業者であればマージンコールが発生するリスクが高まります。

これ以上損益が出ないように、気づいた時点で必要な対処を行いましょう。取引をする中で、ルールを決めておくのも良いです。例えば、低レバレッジでの運用、損切の徹底です。

プロトレーダー

続いて、証拠金維持率の目安について解説していきますね。

海外FXの証拠金維持率の目安

海外FXの証拠金維持率の目安

海外FXの証拠金維持率の目安は、取引方法によって変わってきます。

短期間で売買をしたいのであれば、目安は300%から400%でも問題ないでしょう。

しかし、長期的にポジションを保有したいのであれば、1000%近い維持率があった方が安心です。

パーセンテージが低いと強制ロスカットされる可能性が高くなりますが、ロット数を増やすことで大きく稼げるチャンスがあるのも事実です。

短期でポジションを保有するのか長期でポジションを保有するかを決めると、目安が見えてくるでしょう。

プロトレーダー

取引する際の目安なので、必ず紹介した数値で取引をしなくてはいけないわけではありません。

海外FXの強制ロスカット時の計算方法

海外FXの強制ロスカット時の計算方法

強制ロスカット時の計算について紹介します。

  • 証拠金維持率の計算式
  • ロスカット時の計算式
  • 取引ツールで一瞬で確認できる

上記の順番で計算方法を解説していきます。

証拠金維持率の計算式

証拠金維持率の計算式は以下のとおりです。

MEMO
有効証拠金÷必要証拠金×100=証拠金維持率

有効証拠金というのは、口座の残高だけではなく損益とボーナス分をプラスした証拠金のことをいいます。

必要証拠金というのは、ポジションを保つために必要な証拠金のことをいいます。

仮に有効証拠金が1万円で取引金額が200万円の場合、証拠金維持率がどのくらいになるか計算してみましょう。

MEMO
1万円÷2,000円(200万円÷レバレッジ1,000倍)×100=500%

上記のように証拠金維持率の計算をしてみると、500%になりました。

プロトレーダー

長期的な取引だと不安ですが、短期的な取引だと安心してポジションを保有できるということになりますね。

強制ロスカットされる時の計算式

強制ロスカットされるときの計算式は以下のとおりです。

MEMO
必要証拠金×ロスカット水準(%)=ロスカット時の金額

仮に200万円分の取引をした場合はいくらになるか計算してみましょう。

MEMO
2,000円(200万円÷レバレッジ1,000倍)×ロスカット水準20%=400円

上記のように、レバレッジが1,000倍でロスカット水準が20%の時、200万円分の取引をすると400円になるまで取引できます

プロトレーダー

取引をする前にどのくらい口座残高がマイナスになっても取引ができるか確認できるといいですね。

証拠金維持率は取引ツールで一瞬で確認できる

海外FXの取引をする際は、MT4やMT5を利用している方が多いと思います。

MT4とMT5ではポジションを保有すると、取引画面で確認をすることができます。

現在の証拠金維持率を一目で確認することができるので、取引をするごとに計算をする必要がないのです。

プロトレーダー

MT4やMT5を使えば証拠金維持率の計算は不要ですね。

海外FXで強制ロスカットを回避する方法

海外FXで強制ロスカットを回避する方法

海外のFX会社の強制ロスカットによる大きな損失を出さないための方法を紹介します。

  • 両建て取引をする
  • レバレッジを抑えて取引をする
  • マージンコールの水準を確認しておく
  • 必要証拠金に余裕を持たせる

上記の方法を参考にして、損失を出さないように取引をしてみてください。

方法①両建て取引をする

強制ロスカットで損失を出さないようにするには、両建て取引を上手に活用するといいでしょう。

両建て取引とは、同じ通貨ペアで買いと売りのポジションを持つことを言い、損失の広がりを抑えることが可能です。

例えば、買いと売りで5ロットずつ保有し価格が上昇した場合、売りポジションは損失を出しますが、買いポジションでは利益を出すことができます。

強制ロスカットの水準に近づいてきた時に両建てをすることで、証拠金維持率を保つことができますが、所詮一時的なものです。

両建てをすることで避けることはできるかもしれませんが、取引の方法を間違えると大きく損を出すことも考えられます。

買いと売りのポジションを保有して持ちこたえるのではなく、次の取引のために少しでも資金を残す方向で考えた方がいいかもしれません

プロトレーダー

両建て取引を活用することで、一時的ですが強制的に決済されずに済みますね。

方法②レバレッジを抑えて取引をする

レバレッジを高く設定すると、少ない資金から大きなロットで取引をすることが可能になります。

FXは高いレバレッジを活用することで大きく稼げるのが魅力の1つですが、価格が逆行すると大きく損を出すことも考えられます。

もちろんレバレッジを高くして取引するメリットはありますが、大きな損失を出してしまうこともあるので取引の際は注意しましょう。

ロスカットで損失を出さないためにはレバレッジを下げるのも有効ですが、ロット数を減らすのもアリです。

ロット数を減らすと得られる利益も減りますが、FXの練習として取引をしたいのであればかなり損を抑えることが可能です

プロトレーダー

レバレッジを抑えて取引をすることで強制決済になる率を下げることができますね。

方法③マージンコールの水準を確認しておく

海外FXはいきなりロスカットになるのではなく、マージンコールが発動してからロスカットされます。

マージンコールは証拠金維持率が下がっているという通知をしてくれるもので、証拠金の追加や両建てなどの対策を考えることができます。

例えば、XMやGEMFOREXの水準は20%に設定されていますが、マージンコールは50%です。

証拠金維持率が50%を下回った段階で発動するので、対策をするタイミングとも捉えることができるかもしれません。

これ以上損失を出さないために損切りをしたり両建てをするなど、マージンコールの段階で何らかの手を打つといいでしょう。

プロトレーダー

取引をしている海外のFX会社のマージンコールの水準を調べておきましょうね。

方法④必要証拠金に余裕を持たせる

ロスカットで損失を出さないためには、必要証拠金に余裕を持たせるといいでしょう。

なぜなら、必要証拠金に余裕を持たせることで、証拠金維持率を上げることできるからです。

余裕を持たせるには多くの資金を投入するだけではなく、少ないロットで取引することも有効です。

例えば、ロット数を増やして取引をした時は大きく稼げるかもしれませんが、損失も大きくなる可能性があります。

ロット数を減らすと利益も小さくなりますが、損失を出す可能性を下げることができます。

取引に自信がない方はポジションを持つ前にロット数を調整して、必要証拠金に余裕を持たせるといいでしょう。

プロトレーダー

必要証拠金が少なくてもロットを減らせば強制決済になる確率を下げることができますね。

方法⑤証拠金維持率が300%を下回らないようにする

海外FXと日本FXの大きな違いの1つはレバレッジです。例えば、日本の場合は金融庁の規制によって最大25倍です。しかし、海外FXは、特に制限がありません。そのため、数倍から数千倍のレバレッジが利用できます。

レバレッジをかけると少ない証拠金でハイリターンの取引が可能です。ただし、リターンが大きい分多くの損失を起こす可能性もあります。きちんと理解した上で行いましょう。

海外FXでマージンコールが起こらないようにするためには、証拠金の余裕があることが重要です。そのために、証拠金維持率が常に300%を下回らないようにしましょう。

方法⑥経済指標発表時など相場が急変する時はポジションを持たない

以前、リーマンショックやバブル崩壊で大きな為替変動が起きました。そのため、経済状況を確認し、相場が急変しそうな時期には、ポジションを持つのは避けましょう。そうすることで、大きなリスクを防ぐことができます。

業者によっては、ロスカット水準が下回った際には、全てのポジションが決済されるものがあります。流れをきちんと把握しておきましょう。

ロスカットを避けるために、証拠金維持率が一定額を下回ったら、ポジションを減らすと言うルールを自分で決めておくことが大切です。

海外FXの強制ロスカットについてよくある質問

海外FXの強制ロスカットについてよくある質問

海外FXの強制ロスカットについてよくある質問に回答していきます。

  • 強制ロスカットとは?
  • 強制ロスカットの計算式は?
  • ロスカットとゼロカットは何が違う?

上記の質問に対して順番に回答していきます。

質問①強制ロスカットとは?

強制ロスカットとは、海外のFX会社ごとに決められた水準を証拠金維持率が下回ることで強制的に決済されることです。

海外のFX会社ごとに決められた水準で決済されることで、トレーダーの資金を守ってくれる役割があるのです。

プロトレーダー

しかし、海外のFX会社の中には水準が0%のところもあるので、口座を選ぶ1つの基準にするといいでしょう。

質問②強制ロスカットの計算式は?

強制ロスカットは計算式で金額を出すことができます

MEMO
必要証拠金×ロスカット水準(%)=ロスカット時の金額

プロトレーダー

ロスカット時の金額を把握しておくことで、最終的に強制決済された際に残る金額を計算することができます。

質問③ロスカットとゼロカットは何が違う?

ロスカットとゼロカットは名称は似ていますが、仕組みが違います。

ロスカットというのは、証拠金維持率が決められた水準を下回った段階で発動され、ゼロカットは、口座の残高がマイナスになった時に発動されます。

発動されるタイミングが違うということになります。

プロトレーダー

それぞれトレーダーの味方となる仕組みということになりますね。

海外FXのロスカットの比較に関するまとめ

海外FXのロスカットの比較に関するまとめ

海外FXのロスカット水準の低さを会社ごとに比較しました。

海外FXのロスカット水準についてまとめると
  • 水準が低いのは0%のExnessとiFOREX
  • Hot Forexは20%だがマイクロ口座のみ10%と低い
  • 海外のFX会社は20%の水準が比較的多い

結論を言うと、海外のFX会社の中でロスカット水準が低いのは、0%のExnessとiFOREXになります。

ExnessとiFOREXは水準が0%なので、口座残高がゼロになるまで取引をすることが可能になります。

海外のFX会社は水準が20%のところが多いですが、国内のFX会社と比べると低めです。

ロスカットによる損失を避けたいのであれば、両建てをしたり必要証拠金に余裕を持たせて取引をしてみてください

ですが、損失が大きく膨らむまでポジションを持つ必要がない可能性もあるので、損切りも視野に入れてみるといいかもしません。