仕事をしていると人間関係を気にしたり、ミスをすることもあれば、夜遅くまで残業になることもありストレスを感じている方は多くいます。
そのような状態が続くと、我慢の限界を超えてしまい会社に行くのが不安になったり、出勤前の朝に泣いてしまったりすることも珍しくはありません。
そんな状態になった場合、正しい対処方法を実践することで負担を軽減したりして楽になることができます。
今回は、出勤前の朝に泣いてしまう原因や解決方法についてわかりやすく解説していきます。
仕事が大変で辛い方や今すぐにでも逃げ出したいと感じている方は是非参考にしてみてください。
仕事に行きたくなくて朝に泣いてしまう原因とは?
仕事を憂鬱に感じ出勤するのが嫌になったり、泣いてしまったりするのはなんとなく嫌だからといったことが原因ではありません。
泣いてしまうほど仕事に行きたくなくなる原因はいくつかあります。
- 原因①仕事中のミスに対する不安
- 原因②職場の人間関係に悩んている
- 原因③劣悪な労働環境に疲弊している
この3つのいずれかに該当する人は多いのではないでしょうか。
まずは仕事を嫌に感じる原因について見ていきましょう
原因①仕事中のミスに対する不安
仕事をしていると、難しいことを要求されたり新しいことに挑戦したりすることがあります。
慣れない作業をすると誰もがミスをするものなのですが、先輩や上司に怒られるとミスをするのが怖くなります。
そうなってしまうと余計にプレッシャーがかかってしまいミスを繰り返すという悪循環に陥ってしまうという流れです。
本来であれば、なぜミスが起きたのか上司や先輩が丁寧に指導してくれるのですが、そのようなフォロー体制ができてない職場に多いといえます。
このような状態が続いてしまうと、苦手な作業がある日などは仕事にいくのが憂鬱になり朝に泣いてしまう原因となってしまいます。
原因②職場の人間関係に悩んている
どんな業界や職種で働いていても、避けられない悩みの一つが人間関係です。
機嫌が悪いと周りにあたる上司がいたり、必要以上に怒ってくるなどの嫌がらせをしてくる先輩など例を上げればキリがないほどです。
また、人間関係は入社したばかりだけではなく、中堅などになったとしても上司と部下の板挟みになりストレスを感じたりすることがあります。
人間関係は相手がいるため、自分だけが解決を目指して頑張っても必ず改善するとは限りません。
そうなってしまうと一緒にいる間はストレスを感じてしまい、我慢を繰り返すことにより仕事に行くのが憂鬱になってしまいます。
原因③劣悪な労働環境に疲弊している
下請け会社やブラック企業に多いのが劣悪な労働環境です。
取引先から無理な要求をされたりして、毎日のように夜遅くまで残業になったり会社によっては休みの日に接待を行うなど体を休める時間が全くないケースもあります。
また、ブラック企業などでは適切な休憩がとれないだけでなく、休日出勤が当たり前など悪質な労働を強いられていることもあります。
このような職場で働いていると、心と身体を休ませることができず、我慢を繰り返すことで限界を超えて仕事に行くのが嫌になってしまいます。
仕事に行きたくなくて朝に泣いてしまう場合の対処方法
人間関係や劣悪な職場環境、仕事中のミスなどが嫌になり朝に泣いてしまう場合、いくつかの対処方法があります。
実践することで負担を軽減したり、解決することも可能です。
- 病院に行って専門家のアドバイスを貰う
- 人間関係に悩んでいる場合は異動願いを申し出る
- 休職して心と身体を休める
- 仕事を辞めて新しい環境に行く
この4つの方法について詳しく説明していきますので、自分にあったものを実践してみましょう。
病院に行って専門家のアドバイスを貰う
仕事に行くのが嫌で朝に泣いてしまう状況が続いている場合、まずは病院を受診するようにしましょう。
朝に泣いてしまう場合、精神的な病気を発症している可能性が高いからです。
自分だけで解決しようとすると、重症化してしまい今後の人生に大きな影響が及ぶ可能性もあります。
特に下記のような症状がある人はすぐに病院で見てもらいましょう。
- 息苦しくなったり動悸がある
- めまいがする
- 休日でも楽しいと感じない
- 夜に眠れない
精神科や心療内科を受診することで、具体的な対処方法を教えてくれたり、薬などで症状を改善してくれるものもあります。
人間関係に悩んでいる場合は異動願いを申し出る
先輩や上司、後輩との人間関係で悩んでいる場合、自分だけの問題ではないため、改善しようとしても相手がその気にならなければ良くなることはなく、余計にストレスを感じてしまう可能性もあります。
人間関係を改善するため、いろいろと試してみてはみたもののダメだったという方は、異動の相談をしてみるのもおすすめです。
異動することで、仕事内容や職場の環境、接する人が変化するので、仕事に対するストレスをリセットできる可能性があります。
仕事を辞めて次の転職先を探したりする必要もないため、負担も少なくできます。
人と話したりするのが元々苦手という場合は、相談の際に事情を説明し、部署を決めてもらうと同じような失敗を繰り返しにくくなります。
休職して心と身体を休める
我慢のしすぎでうつ病や適応障害となっており、治療を最優先にした方が良いと診断された場合などは休職するのも一つの方法です。
仕事の内容など関係なく、動くこと自体が辛かったりしっかりと睡眠が取れず疲労が酷い場合などは休職した方が良いでしょう。
雇用契約を結んだまま、仕事から完全に離れることができるので時間に余裕がうまれ、症状の改善や治療ができるようになります。
休職の期間については明確に定められていないため、主治医のアドバイスなどを元に決定しますが、およそ2ヶ月~3ヶ月ほどとなります。
休職期間中は給料などが出ない一方で「傷病手当」などを受け取れる可能性があるので、休職の相談をする際に聞いておきましょう。
仕事を辞めて新しい環境に行く
ブラック企業や職場全体の環境が悪く、異動や休職に対し非協力的であったり話を聞いてくれないといった場合は、仕事を辞めて別の会社へ転職することを検討しましょう。
症状が重い場合などは、退職することで治療に専念しやすくなり、会社に戻らなければならないというプレッシャーからも開放されるため精神的な負担も軽減できます。
生活費などの不安がある方も、失業保険や傷病手当などの受給が可能なので、事前に調べておくようにしましょう。
新しい転職先を見つける場合は、焦らず同じような失敗を繰り返さないようにリサーチを行い会社や職種を決めるといいでしょう。
辞めると言いにくい場合は退職代行を使うのもあり
人間関係に悩んでいたり、会社がブラック企業で辞めると言いにくかったり、意思を伝えたのに「今は無理」「そんなのは甘え」と引き止められることがあります。
このような場合「退職代行サービス」を利用して辞めるのも一つの方法です。
退職代行とは、名前の通り退職に係わる作業を全て代わりに専門のスタッフが代行してくれるサービスであり、上司と話したりする必要が一切ないため、負担が少なく最短で会社を辞めることが可能です。
また、労働組合が運営する退職代行サービスでは、有給休暇の消化や未払いの残業代などに関しても交渉をしてもらうことができます。
退職代行を利用して仕事を辞めるまでの流れ
退職代行を利用して辞める場合、どの業者に依頼しても基本的に辞めるまでの流れは一緒です。
今回は退職代行オールサポートを例に流れを紹介していきます。
基本的にこのような流れで退職作業が進んでいきます。
上記の流れの中で疑問に感じたことなどがあれば、無料相談で聞いてみることも可能です。
退職代行を利用するメリット・デメリット
退職代行を利用して会社を辞めるメリットとしては「負担が少なく最短で辞められる」という点です。
退職に関する話し合いなどは、全て専門のスタッフが代わりに行ってくれるため家にいるだけで交渉が進んでいきます。
また、有給休暇の消化などをしたい場合に関しても交渉してくれるので安心です。
体調不良で出勤が難しい場合に関しても即日退職の交渉を行ってくれるだけではなく、仮に2週間後の退職となった場合でも欠勤扱いにするなどの対処を進めてくれます。
デメリットとしては、費用がかかるという点です。
退職代行業者の依頼料金の相場はおよそ2万~3万円ほどとなっています。
仕事に行きたくなくて朝泣いてしまう人の実情
仕事に行きたくないと感じる理由は様々で、朝に泣いてしまうほど苦しんでいる人は少なくありません。
また、職業や立場もそれぞれです。ここでは朝に泣いてしまっている人の実情を職業や立場別で紹介していきます。
自分の現状と比較してみるなどして、対処方法を考えるヒントにしてみてください。
仕事に行きたくなくて朝泣く50代
50代・男性Aさん
これまで同じ会社で長年働き続けてきましたが、いつの間にか窓際族のような扱いになっています。先日、私一人では到底終わらないほどの案件を依頼され、毎日苦しんでいます。
最近ではその日一日をどう過ごせばいいのか、何をすれば良いのかを常に考えてしまい、眠れない日々が続くだけでなく朝には涙が出てきてしまいます。
50代と聞くと立場が上になり周りに気を使う必要がないようなイメージもありますが、若手社員が仕事をどんどんこなしていくことをプレッシャーに感じていたり、お荷物扱いをされており困っているケースもあります。
仕事の報告などをしても周りが加勢してくれる様子がないのであれば、無理せず退職を検討するのも一つの方法です。
仕事に行きたくなくて朝泣く看護師
看護師・Bさん
新卒で看護師をしていますが、毎日同じミスをくりかえしてしまい先輩には「学習能力が全くないね」と言われたり他の上司にも目の前で嫌味などを言われています。最初のうちは我慢していましたが、どんどん胃痛や吐き気が出てきてしまい、最近では仕事以外の時間でも幻聴を聞いたりして困っています。
出勤前も憂鬱で泣いたりしてしまいながら毎日なんとか耐えています。本当に看護師に向いていないと考えつつも、すぐに辞めてしまうのは迷惑なのでは?と悩んでいます。
新人の頃は人間関係を築くために大切な時期でありつつ、仕事を覚えて行く必要があるため、このような状況に陥りやすい時期と言えます。
辛ければどんな状況でもすぐに辞めていいというわけではないのですが、無理をして今後の人生を台無しにするのはもったいないです。
朝に泣いてしまう以外にも胃痛や吐き気など体調に影響が出ているのであれば、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
仕事 行きたくなくて朝泣く新卒
20代新卒・Cさん
繁忙期などでたまにではなく、毎日のように残業が続いたり休日出勤が続くと体と心を回復させることができず、次第にストレスがたまり限界を迎えてしまいます。
このような状態を更に続けると精神的な症状が重症化してしまい、後の人生に大きな影響が出てしまいます。
言い出せない場合は、退職代行サービスを利用するなどして早めに退職を検討しましょう。
仕事 行きたくなくて朝泣く30代
30代・Dさん
出産や結婚を機に生活リズムが大きく変わるため、仕事を今まで通り続けるのは難しくなります。
本来であれば、しっかりとサポート体制を整えるべきなのですが、中には全く理解がない会社や上司もいます。
勤務形態を相談したり異動させてもらうことが難しい場合は、育児をしながら働けるような会社を探してみるといいでしょう。
仕事に行きたくなくて朝泣く人からよくある質問
仕事に行きたくなくて朝に泣くほどの状態である場合、すぐにでも何らかの対処をするべきなのですが、周りに頼れない場合などは不安になることもあります。
ここではそのような時によくある質問について答えていきます。
- 仕事で泣くのは甘えでしょうか?
- 仕事に行きたくなくて朝吐き気がするのですが?
この2つの質問の答えを見ていきましょう。
仕事で泣くのは甘えでしょうか?
仕事のことが原因で泣いてしまうのは甘えでも努力不足でもありません。逆に頑張りすぎだと言えます。
仕事中だけでなく、プライベートの時間でも仕事のことで不安になったり考えすぎて涙が出てしまう場合は「甘え!」などの否定的な意見は全く気にせず、休みをとってまずは病院で診てもらうようにしましょう。
時間に余裕を持った状態で今後について考え、退職を決意したのであれば、それは甘えでもなんでもありません。
仕事に行きたくなくて朝吐き気がするのですが?
仕事前に吐き気などがするのは、泣いてしまうのと一緒で過度なストレスを抱えている証拠です。
大きなプレゼンの日など特別な日だけこのような症状が起きるのであれば、まだ大丈夫なのですが、毎日のように繰り返しているのであればすぐに病院で診てもらうべきたといえます。
診断書を貰い、上司に相談してみることから始めてみましょう。
【まとめ】朝に泣くほど仕事に行きたくない時は退職や休職を検討しよう
今回は仕事に行きたくなくて朝に泣いてしまう人の原因や対処方法について解説してきました。
このような状態には誰もがなりえますし、甘えなどから起きるものではありません。
我慢を繰り返し限界を超えてしまう前にまずは病院へ行きましょう。
また、上司などに言い出しにくく、辞めれないと悩んでいる場合などは退職代行サービスの利用がおすすめです。