バイナリーオプションは儲かるのか?基礎知識と儲かるためのポイントを解説

バイナリーオプション儲かる

バイナリーオプションとは、為替が決められたゴール時点に現在の値より上がっているか下がっているかを予想する二者択一の投資のことですが、「バイナリーオプションってよく聞くけど本当に儲かるの?」と思われている方も多いかと思います。

しかしながら、儲かる人もいれば損をしている人もいるため、「稼げるか?」の質問に対しては、ずばり「あなた次第」としか言えません。

ただ儲かる人には共通点があります。
そこで今回の記事では、バイナリーオプションの仕組みと儲かるためのポイントの解説をします。

バイナリーオプションの基礎知識

バイナリーオプションの基礎知識

バイナリーオプションは2003年にアメリカで誕生した投資です。
日本で取引が開始されたのは2009年で、すでに10年以上の歴史があります。

しかし投資に興味がなかった人にとっては「バイナリーオプションって何?」となることでしょう。
興味を持った人はまず、バイナリーオプションの基本的なルールの確認が必要です。

バイナリーオプションとは

バイナリーオプションとは為替レートなどを利用した二者択一の取引のことで、定められたゴール時点で、今の為替レートよりも価格が上にあるか下にあるかを予想して取引をします。

簡単に言えばハイアンドローなので、例え0.01pipsの開きしかなくても予想が的中していれば、ペイアウト率(還元率)に従って配当金が得られる取引です。
しかしながら日本では、30秒という短い時間で数十万円の取引ができることから、投機的な取引をする人が増えたため、数年前にバイナリーオプションは金融庁から規制が入りました。

そのため、日本国内にあるバイナリーオプション取引を提供する業者は、ルールを規定に当てはまるように変更をたため、現在は同じバイナリーオプション取引でも「国内業者」と「海外業者」で一部異なった取引ルールが適用されています。
ここから紹介をするのは、昔は日本でも利用されていましたが現在は海外業者でしか利用のできない取引ルールです。

予想が当たれば利益に、外れれば損失になる

海外のバイナリーオプション特徴は、上がるか下がるかを予想して当てるだけで利益を得られところにあります。
逆にいえば、予想が外れればすべて損失になってしまうため、投機的な傾向が強いという投資方法と言えます。

例として、1,000円のエントリー額でペイアウト率1.90倍のバイナリーオプション取引をした場合で解説をします。

バイナリーオプションの取引例
  • 予想的中:1,900円の払い戻し(900円の利益)
  • 予想が外れる:1,000円の損失

「たった900円しか利益が出ないの?」と思われた人もいるかもしれませんが、もしエントリー額が10,000円だった場合、得られる利益は9,000円となり、数分で9,000円の利益が発生したことになります。

しかし、負けてしまうと10,000円を数分で失うことになるため、バイナリーオプションを行う際は注意が必要なのです。
ただ、メリットを挙げるとすると、エントリー金額以上に損失は発生しないため、バイナリーオプションはFXと違いリスクコントロールが簡単なことが挙げられます。

資金をエントリー額以上に失うことはありません。
エントリー額を上手に調整すれば怖い投資ではないのです。

バイナリーオプションで取引できる銘柄

バイナリーオプションで取引に利用される銘柄は、海外業者によって異なるので注意をしましょう。
主に利用されている取引銘柄は次のとおりです。

主な取引銘柄の種類
  • 為替通貨ペア
  • 株価指数
  • 商品指数(コモディティ)
  • 仮想通貨

株価指数は、よくニュースで聞く日経平均株価などの株式取引所の指数を利用するもので、秒刻みで上下に動く株価指数を利用して取引を行います。
海外の証券所の指数も利用されますが、証券取引の時間が決まっているため、バイナリーオプションとして取引できる時間は限定的です。多くの海外業者は1日23時間程度の取引時間を提供していますが、株価指数はそのうちの数時間しか利用ができません。

商品指数はゴールドなどの価格を利用します。
中には、ビットコインなどの仮想通貨の変動も利用している海外バイナリーオプション業者もありました。土日が休みの業者が多い中、仮想通貨を利用している海外業者は土日でも取引ができるのが、仮想通貨取引の特徴です。

取引方法によって取引できる銘柄が異なる場合もあるので注意をしましょう。

バイナリーオプションの仕組み

バイナリーオプションの仕組み

次にバイナリーオプションの仕組みについて解説をします。

①バイナリーオプションの取引方法

海外バイナリーオプションの取引方法も海外業者によって異なります。

主な取引内容は次のとおりです。

取引方法 特徴
TURBO
  • エントリーをした時間から決められた〇分後のレートを予想する取引(〇分後は業者によって決められています)
  • 取引終了1分前までならば途中で転売もできる(転売機能がない業者もあります)
  • 転売する場合のペイアウト率は残り時間、現在の価格などで異なる
High/Low
  • 終了時間があらかじめ決められた取引
  • 終了時間の1分前までならばエントリーができ、エントリー時点から終了時刻のレートが上か下かを予想
  • 取引終了1分前までならば途中で転売もできる(転売機能がない業者もあります)
  • 転売する場合のペイアウト率は残り時間、現在の価格などで異なる
TURBO
スプレッド
  • TURBO取引にスプレッド(広がり)幅を持たせているので通常のTURBO取引よりも的中へのハードルが高い
  • 的中のハードルが高い分、ペイアウト率も高い
High/Low
スプレッド
  • High/Low取引にスプレッド(広がり)幅を持たせているので通常のHigh/Low取引よりも的中へのハードルが高い
  • 的中のハードルが高い分、ペイアウト率も高い

②バイナリーオプションの判定時間

バイナリーオプションの判定時間も海外業者によって異なります。

主に利用されている取引時間は次のとおりです。

取引方法 取引時間
TURBO 30秒・1分・3分・5分など短時間
High/Low 15分・1時間・1日など比較的長時間

0秒取引の場合は、エントリーをした時点からの30秒後に判定が行われます。1時30分15秒に取引を開始した場合、判定時間は30秒後の1時30分45秒となります。
High/Lowの15分取引は「10時00分」「10時15分」「10時30分」など、取引時間ごとに取引するチャートが分類されています。

「10時00分のチャートが立ち上がるのは15分前の「9時45分」となっており、9時45分~59分の間ならばいつでもエントリーができます。
エントリーした時点からのレートが「10時00分」時点のレートよりも上か下かを予想する取引です。

③ペイアウトとエントリー料金

バイナリーオプションのペイアウト率とエントリー料金も海外業者によって異なります。
主に利用されているペイアウト率は次のとおりです。

取引方法 取引時間
TURBO 1.80倍~1.90倍程度
High/Low 1.85倍~1.95倍程度
TURBO
スプレッド
2.00倍~2.30倍程度
High/Low
スプレッド
2.00倍程度

取引時間によってペイアウト率は異なり、勝ちにくい取引時間ほどペイアウト率が高いです。
TURBO の30秒取引は1.90倍とペイアウト率が高いですが、時間帯によっては値動きをせず同値で終了するかもしれません。

同値終了はエントリー金額没収(予想が外れたと同じ)とする業者が多く、ペイアウト率も高めに設定されています。

中には同値は返金と定めている海外業者もありますが、その場合のペイアウト率1.6倍程度などだいぶ低いです。
1度にエントリーできる料金は1,000円~200,000円の間で選べます。

1,234円など、1円単位でエントリーできる業者もあるので、細かくリスクコントロールできるのが特徴です。(海外業者で最も低いエントリー金額は100円から)

バイナリーオプションで儲からない原因

バイナリーオプションで儲からない原因

冒頭で、バイナリーオプションで儲かるかは「あなた次第」と解説をしました。
儲かる人になるためには、儲からない原因を知ることが大切です。

①バイナリーオプションについての理解が乏しい

バイナリーオプションで儲からない人に多いのが、バイナリーオプションについてしっかりと理解していないということです。

バイナリーオプションは投資であるのにも関わらず、ギャンブルのような投機的なものであると思っている方はバイナリーオプションについての理解が乏しいと言えます。

二者択一の取引と結果の配当金方法がカジノや競馬に類似していることから、ギャンブルとして取引をしてしまい、結果的に損をしてしまうのです。

そのため、バイナリーオプションをギャンブルとして取引する人は理解をしていません。取引をしても儲からない人になることでしょう。

②資金管理ができていない

適切な資金管理ができない人は儲からない人の特徴です。
単純に考えてみましょう。

バイナリーオプションはハイアンドローの取引であり、勝率50%(同値負けの考えを除く)の投資と言えます。
ペイアウト率が2倍を切るので、最低でも2勝1敗を続ければ利益を得られる計算です。

1.90倍のペイアウト率で2勝したあと1敗した場合を例にします。

ずっと1,000円で取引 エントリー金額を増やす取引
回数と勝敗 エントリー金額 利益 エントリー金額 利益
1回目(勝ち) 1,000円 +900円 1,000円 +900円
2回目(勝ち) 1,000円 +900円 1,900円 +1,610円
3回目(負け) 1,000円 -1,000円 3,610円 -3,610円
利益合計 +800円 -3,000円

資金管理ができない人は、同じ勝率でも儲かりません。
エントリー金額を増やす考え方は何かに似ていませんか?

まるで競馬で最後に大勝負をするような賭け方です。
「最後の大勝負!」という人は「負けフラグ」を自ら立てているようなもの。

つまり資金管理ができない人はバイナリーオプションをギャンブルにしています。
先ほど説明をしたとおり、ギャンブルとして取引をしたら儲からないです。

③取引ルールを決めていない

バイナリーオプションで儲からない人は取引ルールを決めていません。

  • 取引時間を決めていない
  • エントリーに根拠がない
  • 1日に何度もエントリーをする

取引をする時間は同じにするべきです。
為替の値動きは、昼間と夜間で異なる変動をします。

昼間は勝てていた人が、夜に取引をしたら急に負けだしたという例も少なくありません。
昼間と夜中では、レートの勢いが異なります。

自分の手法が合わず負けを増やすこともあるのです。
また、エントリーに根拠がない人も危険なので注意をしましょう。

取引ルールを決めていない人は、「なんとなく上がりそうだった」など、「なんとなくを」を多用します。
それで何度も勝てたら真面目に働く人はいなくなることでしょう。

投資として為替の値動きを勉強したら、エントリーができるチャンスは1日に数度しかないことがわかります。
何度も取引をする人は儲からない人です。

④取引の振り返りをおこなっていない

なぜ負けたのかを考えない人も儲からない人の特徴です。
取引を振り返らない人は、同じ負け方を繰り返します。

エントリーに根拠がなく、振り返ることができない人も同様です。
バイナリーオプションで負けたときには必ず何かしらの理由があります。

MEMO
30秒取引で値動きをせず負けた。なぜか?
→取引量の少ない時間帯の通過ペアで取引をしたから。

「なぜ?」を考えることで、理解ができ同じ過ちを繰り返しません。
振り返りを行っていない、もしくは行うことができない人は儲からない人です。

バイナリーオプションで儲かるためのポイント

バイナリーオプションで儲かるためのポイント

最後にバイナリーオプションで儲かるためのポイントを解説します。

①バイナリーオプションの理解を深める

バイナリーオプションの理解を深めましょう。
バイナリーオプションで勝つためには、為替の値動きを予想する準備が必要です。

  • MT4やMT5を利用したテクニカル分析の理解
  • 為替変動が起きる理由の理解(ファンダメンタルやトレーダーの集団心理)
  • 為替の値動きに関するクセを理解
  • 明確な取引手法の確立

バイナリーオプション自体は単純な取引です。
ハイアンドローでエントリーをするだけなので、誰でも始められます。

ただし、為替レートの分析ができない人は勝率を高めることができません。
儲かる人は損益分岐点を計算し、それ以上の勝率を出せる手法やチャンスでしか取引をしないのです。

バイナリーオプションの基本は負けの回数を減らすこと、儲かる人は負ける確率の高い相場状況では取引をしません。
まずは理解を深めることが大切です。

②資金管理をしっかり行う

バイナリーオプションで儲かるためには、資金管理を適切に行う必要があります。
よくある失敗を紹介します。

  • 本日の負け分を取り戻そうと全財産を1度の取引で利用する
  • 本日の利益をすべて賭けて最後に大勝負をする
  • 最後の大勝負に負け、取り返そうと全財産をつぎ込み負ける

資金管理ができている人ならば絶対に起こらない状況です。
1日のエントリー金額を変えてはいけません。

常に同じ金額で取引をしましょう。
同じ金額で取引をすれば、損益分岐点を利用した取引ができます。

おすすめのエントリー金額は、口座資金の10分の1です。
口座に20,000円がある人は、1回の取引によるエントリー金額を2,000円にします。

為替を理解した人がバイナリーオプションで10連敗をすることはまず考えられません。
1日のエントリー金額を変えないで取引することが大切です。

③取引ルールを決める

取引ルールを決めて、そのルールに従って取引をするようにしましょう。
取引ルールの例は以下のとおりです。

  • 決めた手法が活用できるチャート状況がこなければ取引をしない
  • 取引をする前に指標発表の時間を調べておく
  • 3連敗をしたら本日の取引は終了する
  • 決められた取引時間以外でエントリーをしない
  • 資金管理方法を決める(1回のエントリー金額の設定)

バイナリーオプションは冷静さを欠いてはいけません。
バイナリーオプションで怖いのは、連敗をしたことで冷静さを欠き、ルールを一切無視したときです。

バイナリーオプションは熱くなったら終わりと思ってください。
沸騰した頭でテクニカル分析はできません。

儲かる人は的確な取引ルールを決め、それを必ず守れる人です。

④取引の記録をつけて取引を振り返る

記録をつけて1日の取引を必ず振り返りましょう。
「なぜ上手に勝てたのか」「なぜ予想に反して負けたのか」を振り返ります。

先ほどのルールの中に必ず振り返ることを盛り込んでおきましょう。
取引ルールは振り返りにより変更をしても構いません。

逆に、振り返ることで取引ルールが良い方向に成長をします。
勝率が下がれば前のルールに戻すだけ、1番勝率の良いルールを使い続けることが大切です。

儲かる人は始めたばかり頃に負けた理由を振り返っています。
成長するためには必要な行動です。

【バイナリーオプションは儲かるのか?基礎知識と儲かるためのポイントを解説】まとめ

バイナリーオプションは、取引方法さえ間違わなければ儲かる取引です。
勉強をせず、「簡単な取引」という言葉をうのみにする人は痛い目を見ます。

為替の勉強をすれば、儲からない投資ではありません。
バイナリーオプションで儲かる人になるためにも、勝てるルールを作成しましょう。

勝てるルールが作れ、常に冷静な取引ができるようになれれば良いのです。
負ける相場での取引を排除し、勝てるチャンスが待てる心の余裕が持てるぐらい為替の勉強をしましょう。