本記事では古い通帳の処分方法について詳しく解説していきます。
通帳は個人情報が記載されていることもあり、正しく処分する必要があります。
また、捨てるタイミングを誤ると、思わぬ後悔をする可能性も少なくありません。
しっかりと正しいタイミングで捨てて、トラブルのないようにしましょう。
古い通帳の処分に関する基礎知識
古い通帳の処分にはさまざまなルールがあり、正しく処分することが非常に重要です。
そのため、まずは古い通帳の処分に関する基本的な知識を紹介していきます。
正しく処分できるようにしっかりとチェックしておきましょう。
通帳は可燃ごみで処分可能
基本的に通帳は可燃ごみで処分ができます。
特別な手続きをする必要はありませんし、不要なら自分のタイミングで捨てて問題ありません。
個人情報が含まれているためシュレッダーで細かく刻むのがベスト
通帳は可燃ごみで自由に捨てられるものの、個人情報が含まれているため、シュレッダーなどを使って細かく刻みましょう。
もちろん刻まなくても、通常通り回収されてゴミとして処理されれば個人情報が流出することはありません。
そもそもゴミの中身がチェックされて、さらに個人情報が悪用される可能性は限りなく低いので、過度に心配する必要はありませんが、念のため細かく刻んでおくのがベストと言えるでしょう。
シュレッダーがない場合ははさみを使えばOK
シュレッダーがない場合は、はさみを使って刻めば問題ありません。
不安な場合は名前や口座番号など、隠したい箇所をペンなどで黒く塗りつぶすのも一つの手です。
結果、個人情報が流出しづらい状態にして可燃ごみに出せば、処分方法として大きな問題はありません。
古い通帳を捨てるタイミング
古い通帳を捨てる主なタイミングは以下の通りです。
逆を言えば、上記のようなタイミングでない場合は無理に捨てる必要はありません。
正しいタイミングで捨てて、トラブルのないようにしましょう。
繰越済みとなった
通帳のページすべてに記載がされて、繰り越し済みとなったものは捨てることになります。
もちろん過去のお金の流れを確認したい場合は、捨てずに残しても良いですが、取引をするうえで繰り越し済みの通帳を使うことはありません。
そのため、処分をしても問題はありません。
ネットで管理するようになった
ネットで管理するようになった場合も、通帳は基本的には不要となります。
今はほとんどの銀行がネットで通帳と同様の取引や確認ができます。
過去の取引の履歴が確認できることはもちろんのこと、振込なども可能です。
そのため、ネットでお金の管理をしている方には通帳は不要となり、処分しても問題ありません。
ただし、ネットで確認できる取引履歴は期間が限られていることも多いので注意しましょう。
口座を使わなくなった
「会社を転職してメイン口座が変わった」「金利のために口座を変えた」など、これまで使っていた口座を使わなくなることは少なくありません。
口座を使わないのであれば、当然通帳は不要となり処分をすることになります。
ただし、通帳だけを処分しても、当然解約になるわけではありません。
使わない口座を解約をせずに放置していると、今後手数料が発生してくる恐れもあるので、もし使わないのであれば解約まで済ませておきましょう。
古い通帳を捨てるときの注意点
古い通帳を捨てるときは以下のような注意点があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ローンを組むなら1年間は保管しておく
もし今後ローンを組む予定があるなら、過去1年間分の通帳の記録は残しておきましょう。
ローンを組む際に通帳の写しの提出を求められることがあります。
そのため、繰越をしてすぐに古い通帳を処分してしまうと、これまでの記録が一切なく、ローンの通貨に支障をきたす恐れが出てきます。
たとえ今予定がなくても、今後いつローンを組むことになるかも分からないので、特別な理由がない限りは過去1年間の記録は残しておくことをおすすめします。
自営業の方は捨てずに保管しておく
自営業の方なら、そもそも古い通帳は捨てずに保管しておくことをおすすめします。
通帳は確定申告の際の領収書代わりに証明するために活用できることもあります。
通帳を処分してしまったがために、過去の経費の説明がつかずに損をする可能性も少なくありません。
領収書の保管期間は5~10年ではありますが、今後自営業を続けていくのであれば、過去のお金の流れが確認できる通帳は非常に便利なので、基本的には保管期間を過ぎても捨てずに残しておきましょう。
銀行で通帳の処分は受け付けていない
基本的に銀行で通帳の処分は受け付けていません。
繰越時に銀行で古い通帳を引き取ってもらえる可能性はあるものの、銀行の業務として古い通帳の回収が行われているわけではありません。
そのため、家にある古い通帳を銀行に持って行ったとしても、回収してくれる望みは薄いと言えるでしょう。
処分をするなら前述した方法で、シュレッダーなどを使ってから可燃ごみとして捨てましょう。
故人の通帳の処分方法
故人の通帳の処分方法は、一般的な通帳の処分方法と多少異なります。
故人の通帳の処分に困っているのであれば、しっかりと確認しておきましょう。
遺産相続や税金の支払いが終わるまでは処分しない
故人の通帳は、遺産相続や税金の支払いが終わるまでは処分しないように注意しましょう。
遺産相続は遺産をすべて把握しなければいけないので、通帳がないと時間がかかりやすいです。
また、故人が自営業をしていた場合は、通常の通帳の処分と同様に経費・税金にかかわってきます。
そのため、税金の支払いが完了するまでは保管しておく必要があります。
遺品整理時にまとめて処分するのも一つの手
遺産相続などが終わり、遺品整理をすることになった時に、まとめて処分をするのも一つの手です。
故人が持っていたもので処分に困るものは、通帳以外にもさまざまあります。
そのため、1つ1つ確認して処分について考えるよりは、遺品整理の際に集中して考えたほうが効率的です。
通帳の処分に迷ったら専門家に相談しよう
もし通帳の処分に迷ったら、専門家に相談するのも一つの手です。
遺品整理業者に依頼して、相談しながら進めればより効率的に遺品整理を進められますし、通帳の処分に関する相談はもちろんのこと、ほかの遺品の処分方法についても教えてもらえます。
特に遺品は誤って処分してしまうとトラブルになりやすいので、一人で考え込まずに、専門家と相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。
通帳の処分の相談もできる遺品整理業者3選
最後に通帳の処分の相談もできる遺品整理業者を3つ紹介していきます。
自分に合った業者を選んで、スムーズに通帳などの遺品を処分しましょう。
ザ・ゴールド
ザ・ゴールドはさまざまな商品の買取を行っている業者で、遺品整理にも対応しています。
買取業者ということもあってか、遺品整理の際に売れるものがあれば買い取ってもらえるのが大きな特徴です。
そのため、場合によっては遺品整理の費用を大きく抑えることができます。
また、ザ・ゴールドはさまざまな地域に展開しているため、どこに住んでいても利用しやすいです。
このような全国的に展開している業者は、一部がフランチャイズ店であることも多いですが、ザ・ゴールドに関してはすべてが直営店なので安心感も抜群です。
大手で信頼できる業者を探している方、価値の高い遺品が多い方はザ・ゴールドの利用を検討してみましょう。
ザ・ゴールドの口コミ・評判
ザ・ゴールドの口コミは上記の通りです。
買取店ということもあり、遺品整理ではなく買取で利用している人が多く見られました。
とはいえ、遺品整理にももちろん定評があり、評価が高いので信頼できることは間違いありませんよ。
みんなの遺品整理
みんなの遺品整理は、さまざまな遺品整理業者の見積もり比較ができるサイトです。
全国800以上の遺品整理業者と提携しており、見積もり相談をすることで、自分に合った業者を紹介してもらえます。
1つの業者に依頼するのではなく、複数で相見積もりを行えるので、その中から一番安い業者を見つけられるのが大きな魅力です。
自分だけで相見積もりを行うと、複数の業者に一つずつ連絡しなければいけないため手間がかかりますが、みんなの遺品整理であれば一括で比較ができるので非常にスムーズです。
遺品整理士認定協会の相談員にサポートしてもらえるのも大きな魅力と言えるでしょう。
「とにかく安く依頼したい」と考えているなら、みんなの遺品整理で相見積もりを始めてみましょう。
みんなの遺品整理の口コミ・評判
みんなの遺品整理の口コミは上記の通りです。
みんなの遺品整理自体の口コミが良いのはもちろんのこと、提携業者の口コミもおおむね良好です。
また、利用の際は事前に提携業者の口コミをチェックできるので、安心して依頼できるのも魅力の一つとなっています。
日本不用品回収センター
日本不用品回収センターは、その名の通り不用品回収に特化している業者です。もちろん遺品整理で依頼することもできます。
最たる魅力は、最短30分で自宅まで来てくれるという点です。
依頼からすぐに遺品整理を開始してくれるので、思い立った時にすぐに遺品整理を終わらせることができます。
また、買取にも対応しているので、遺品の中から価値のあるものがあれば買取をしてもらい、総費用を抑えることにもつながります。
24時間対応なので、日中は仕事で忙しい方にもおすすめです。
「すぐに遺品整理を始めたい」という方はぜひとも利用してみてくださいね。
もちろん見積もりは無料なので、見積もりだけでもしてもらい、一度どれくらいの価格になるのかチェックしてみましょう。前述の「ザ・ゴールド」や「みんなの遺品整理」と、日本不用品回収センターで比較してみるのも一つの手ですね。
日本不用品回収センターの口コミ・評判
日本不用品回収センターの口コミは上記の通りです。
接客が丁寧という声が多く、値下げ交渉にも臨機応変に対応してくれるとのことなので、安さには十分期待が持てるでしょう。
また、不用品回収に特化している業者ということもあり、作業スピードは抜群です。
遺品の量が多い場合でも素早く作業をしてくれてあっという間に片付けてもらえますよ。
まとめ
古い通帳の処分は基本的には可燃ごみで問題ありません。
ただし、処分の際は個人情報の流出を防ぐために、シュレッダーにかけるなどの工夫が必要です。
なお、自営業の方は通帳が非常に重要になる場合があるので、処分はせずに残しておくことをおすすめします。
また、故人の通帳も自己判断で処分をしてしまうと、思わぬトラブルになりかねません。
不安な場合は、遺品整理業者などを活用して、専門家と相談してから処分を進めると良いですよ。