B・Iさん
U・Aさん
入社してすぐの試用期間中に退職するのは「甘え」「逃げ」といったイメージもあり、退職すべきか悩む人も少なくないでしょう。
オルサポスタッフ
退職したくなるほどの体調不良なら、試用期間中でも迷わず会社に相談すべきです。この記事では試用期間中に体調不良で退職したい人のために、退職の切り出し方や注意点、リスクも併せて解説します。
- 試用期間中に体調不良で退職することは法律違反ではない
- 試用期間中に退職を切り出す際のポイントは3つ!
- 退職代行を使えば、試用期間中に即日退職出来る
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【結論】試用期間中でも体調不良を理由に退職できる
結論から言うと、試用期間中でも体調不良で問題なく退職できます。
A・Kさん
オルサポスタッフ
退職してしまえば、元職場の人なんてほとんど会うことはないでしょう。そのような人達の目を気にするくらいなら、今後どうしていくかを考えることに集中すべきです。
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試用期間中に退職することは法律違反ではない
「退職の自由」は民法で認められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。(民法第627条)
無期雇用の正社員の場合、退職の申し出をして2週間経てば退職可能です。また民法第628条には以下のように明示されています。
やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。(民法第628条)
つまり体調不良の度合いにもよると思いますが会社に「やむを得ない事由」と認められれば、即日退職もできるということです。
試用期間中に退職を切り出す際のポイント
試用期間中に退職することに問題はありません。しかし体調不良での退職は「本当に体調不良か疑われないだろうか」「体調不良を認めてくれなかったらどうしよう」といった不安がありますよね。
試用期間中に退職を切り出すポイントは大きく3つです。
ポイント①事前に体調不良であることを伝えておく
試用期間中に体調不良を理由に退職するときは、あらかじめ「体調不良」であることを伝えておきましょう。
退職しなければならないほどの体調不良なのですから、急に言い出すと会社も違和感を覚えるはずです。また本当に体調不良だとしても「辞めたいから嘘をついているに違いない」と疑われてしまいます。
普段から体調が悪い様子を見せていれば、疑われることなく退職の相談をスムーズに進めることができるはずです。
ポイント②退職する2週間前には退職届を出す
先にも述べましたが、民法第627条では「退職の申し出をしてから2週間後に退職できる」と示されています。
法律に則って、2週間前には退職届を提出するようにしましょう。もちろん法律で退職届を出すことを義務付けているわけではありません。しかし口頭で伝えるだけでは後になって「言った言わない」のトラブルに発展する可能性があります。
退職届を会社に受け取ってもらうことは「退職の意志を承諾してもらった大切な証拠」になるので、必ず提出するようにしてください。
また退職の申し出をすると、引き止めにあって退職できないということがあります。しかし診断書を退職届と一緒に提出すれば、引き止めを防ぐことができるでしょう。
診断書は「仕事ができない状況」を客観的に証明してくれる書類です。どんな会社でも、専門家の判断を無視することはできません。
また体調不良の原因が会社の業務内容や労働環境にあった場合、会社は「安全配慮義務違反」となり、損害賠償請求されるリスクがあります。会社も労働者に損害賠償請求なんて面倒事を起こされるくらいなら、穏便に退職してもらうことを選ぶはずです。
【注意】2週間以上前に退職届の提出が必要な場合もある
法律上では遅くとも2週間前に退職の意志を伝えれば退職することができますが、会社にはそれぞれ就業規則があります。
就業規則には退職の申し出のタイミングについても記載されており、1~2ヶ月前と定めている会社が多いようです。
就業規則と法律なら法律が優先されるのですが、少しでも「円満退職」を目指すのであれば就業規則のルールに則して退職届を提出するようにしましょう。
ポイント③体調不良で出社が難しいなら電話で退職を伝える
体調不良で出社するのも辛いというというときは、電話で退職を伝えてもいいです。またそのような状況であれば、会社も納得してくれて「即日退職」できるかもしれません。
電話で退職を伝えるときは、以下のことに注意しましょう。
- 直接の上司に伝える
- 退職の意志をはっきり伝える
- 感謝の気持ちを伝える
- 電話をする前に内容をまとめておく
- 電話をするときは上司が忙しい時間は避ける
お忙しいところ恐れ入ります。実はお伝えしたいことがあり電話させていただきました。
現在、試用期間中ではありますが、体調不良が続いており医師からも治療に専念するよう言われため退職したいと考えております。
研修ではお世話になったにもかかわらず、このような形になり大変申し訳ございません。
本来であれば出社してお伝えすべきところですが、体調が悪くどうしても出社が難しいため、お電話という形になってしまいました。欠勤でご迷惑をかけたうえ大変申し訳なく思っております。
試用期間中に体調不良で即日退職する方法
ここまで法律に則って「退職を申し出て2週間で退職できる」ということをお伝えしました。
しかし退職したくなるほど体調が悪い場合、退職日まで2週間も耐えることができるでしょうか?
体調不良が理由であれば、試用期間中に即日退職することも不可能ではありません。
具体的に説明していきます。
方法①会社に「即日退職」の合意を取る
体調不良に限らず会社が「それなら働けないね。仕方ない」と合意してくれれば、即日退職することができます。
特に体調不良の場合「診断書」を用意できれば体調不良が客観的に証明できるので、突然退職を申し出ても合意してもらえる可能性は高いです。
しかし「診断書」がないと会社に納得してもらうのが難しいうえ、「本当に体調不良なのか」疑われる原因になりかねないので注意してください。
方法②退職日まで欠勤扱いにしてもらう
退職届を出してから退職日までの間を欠勤扱いにしてもらう方法です。会社の了承は必要ですが、有効な手段です。
試用期間中とはいえ引き継ぎがあるようなら、上司と相談して無理のない程度に出勤する必要があるかもしれません。
退職日まで有給を使う方法もある
退職日までの期間に有休消化をするのもいい方法です。
しかし法律では有休は勤めている期間が6ヵ月以上で、10日の付与が定められています。(勤務時間が週30時間以上、もしくは週5日または年間217日以上)
試用期間初日から有休がある恵まれた会社も存在しますが、そのような会社はごく稀と言っていいでしょう。試用期間中に「有休を使いたいです」と言っても、ないものは使えないのでご注意ください。
方法③退職代行を利用する
A・Kさん
Y・Tさん
このような人は退職代行を利用するのがベストです。
退職代行を利用すると以下のようなメリットがあります。
退職代行を利用するメリット
- 即日退職可能
- 会社に行かずに退職できる
- 上司に会わずに退職できる
- 未払残業代の交渉ができる
- 退職手続きは丸投げでOK
退職代行を利用すれば、退職を申し出る精神的負担や面倒な退職手続きから解放されます。また未払残業代があれば受け取れるように交渉してもらうことも可能です。
ただし退職代行には運営元が「弁護士」「労働組合」「民間企業」の3つあります。このうち「民間企業」の退職代行業者は交渉することが法律で禁じられているため、会社に「即日退職の合意」を取るのが困難です。
確実に退職を成功させるなら「弁護士」か「労働組合」が運営する退職代行業者を選びましょう。
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試用期間中にすぐ退職したくてもバックレはダメ!
試用期間中にだけでなく、雇用されて働いている以上バックレての退職は絶対にNGです!バックレは退職ではありません。会社では「連絡もなく勝手に休んでいる」という認識なので、無断欠勤している状態になります。
バックレ(無断欠勤)をすると順番に以下のようなことが起こります。
- 会社から鬼のように連絡がくる
- 会社の連絡を無視し続けると、上司が自宅に来ることがある
- 連絡も上司の訪問も無視し続けると、懲戒解雇になる可能性がある
- 無断欠勤で会社に大きな損害が出ると、損害賠償請求されるかもしれない
「試用期間中だしバックレても平気だろう」甘く考えないでください。損害賠償請求される可能性は少ないとはいえ、懲戒解雇のリスクには十分にあり得ます。懲戒解雇はクビになるだけでなく、「再就職が不利になる」といったさらなるリスクが待ち受けているのです。
どうしても会社に行かずに即日退職したいなら、退職代行で安全に退職しましょう。
試用期間中に体調不良を理由にして退職する際のリスク
試用期間中でも体調不良を理由に退職することは可能ですが、まったくリスクがないわけではありません。
- 体調不良が嘘だとバレる可能性がある
- 失業保険がもらえない可能性がある
- 試用期間中の退職は転職で不利になる可能性がある
退職して全て解決ではなく、経済面や次の仕事先のことも考える必要があります。
リスク①体調不良が嘘だとバレる可能性がある
体調不良と嘘をついて退職しようとした場合、その嘘を見抜かれる可能性があります。
会社の上司に「試用期間ですが体調不良なので退職したいです」と伝えると、きっと以下のように考えるでしょう。
- そんなタイミングよく体調不良になるもの?
- 採用時は健康面に問題ないって言ってたのは嘘?
- 退職するくらいの重大な体調不良なんていつから発症してたの?
もちろん嘘がバレたからといって、何か罰則があるわけではありません。しかし説得されて退職できなくなる可能性がありますし、退職が認められても即日退職はまず不可能でしょう。
診断書を用意するなど、疑われない対策を取っておく必要があります。
リスク②失業保険がもらえない可能性がある
試用期間中に退職する場合、ほとんどの人は失業手当を諦めなくてはいけません。
まず失業保険は「就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、職業に就くことができない人」に受給されるという大前提があります。
「体調不良で退職=働けない状態」ということになるので、すぐに受給するのは難しいです。
また失業保険をもらうには「離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12カ月以上あること」という条件があります。
転職して試用期間中の人でない限り、この条件に当てはまることはないでしょう。
リスク③試用期間中の退職は転職で不利になる可能性がある
試用期間中の退職はどの会社でもあまりいい印象を持たれません。
面接してもらえれば「なぜ試用期間中に退職したのか」説明し、採用担当者に納得してもらえるかもしれません。しかしたいていは面接の前に書類選考があり、採用担当者は「試用期間中に退職した事実」だけを知ることになります。
採用担当者はこのように思うはずです。
- うちの会社でもすぐ辞めるかもしれない
- すぐ辞める人の採用は避けたい
- 我慢ができない性格なのかな
人気のある企業ほど応募者は多く、書類に欠点のある人から選考落ちするのは目に見えています。試用期間中に退職すると、思い通りの転職は難しいことを理解しておきましょう。
試用期間中に体調不良で退職する時によくある質問をご紹介
最後に試用期間中に体調不良を理由にして退職する場合によくある質問にお答えします。
質問①試用期間に即日退職すると損害賠償される?
試用期間中に即日退職した場合、退職したことを理由にして損害賠償請求されることはほぼないので安心してください。
もし不安であれば会社と交渉できる「弁護士」か「労働組合」の退職代行業者を利用しましょう。退職代行ならば会社に「退職の合意」をしっかりと取りつけ、「損害賠償請求をしないよう」交渉することも可能です。
しかしあなたが「会社の備品を壊して大きな損害を出した」「会社のお金を横領した」のようなことがあれば、まったく別の話になります。あなたの行動により会社に大きな損失を出している場合は、損害賠償請求される可能性が大きいです。
一刻も早く弁護士に相談して、対応してもらうことをおすすめします。
質問②試用期間に辞める時、退職日まで欠勤することは出来る?
可能ですが、欠勤するためには会社に了承してもらわなければいけません。また引き継ぎがある場合は、何日か出勤が必要な日もあるでしょう。
もし「どうしても出勤するのが辛い」のであれば、退職代行の利用を検討してください。退職代行ならば、退職日まで出勤しなくていいように会社と交渉してくれます。
質問③試用期間の14日以内に即日退職することは出来る?
会社の同意を得られれば問題ありません。体調不良が理由であれば、「診断書」を会社に提出しましょう。診断書は「働くことができない」と医師が証明してくれる書類です。
診断書があれば会社も引き止めることなく、すんなりと即日退職に合意してくれます。
診断書がない場合、即日退職は難しいかもしれません。それどころか体調不良が本当か疑われ、退職できない可能性もあります。
自分で会社を説得する自信がないときは、退職代行が有効な手段です。退職代行を利用すれば、診断書がなくてもスムーズに退職することできます。
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試用期間に体調不良で退職することは出来る!まとめ
試用期間中でも体調不良で退職することはできますが、人によっては会社に交渉するのが苦手な場合もあるでしょう。
会社と交渉できる「弁護士」か「労働組合」の退職代行業者に依頼すれば、会社に出社することなくスムーズに退職できます。
試用期間中の退職は「失業保健がもらえない」「転職が難しい可能性がある」といったリスクもあります。しかし辛い状況で働き続けて心身を壊すことのほうが、人生にとって大きなリスクのはずです。
心身の調子を整えて活き活きと働ける環境を探しましょう。
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