体調不良や家庭の事情など、どうしても仕事を休まなくてはいけないときはあります。しかし仕事の進み具合や職場の忙しさを考えると、「怒られないかな」と怖くなってしまうのは当然です。
今回は仕事を休む連絡をするのが怖い人に向けて、恐怖心を無くす方法や電話のコツをお教えします。電話しなくて済む裏技もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 「仕事を休むのはお互い様」とわかっていれば電話は怖くない!
- どうしても仕事を休む電話が怖い時の裏技は3つ
- 「休む理由」「復帰時期」「進める必要のある仕事」を確実に伝える
- 電話するのが怖いからと言って無断欠勤は絶対しない!
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【前提】仕事を休むのが怖いと感じる人は多い!
2019年に株式会社エアトリが「休み方」に関する調査(20~70代の男女1,024名を対象)を実施しました。
その調査の中で「会社員や公務員で平日に休むことに対して不安を感じることはあるか?」という質問に対して「不安を感じる」と回答した人は、約45%という結果でした。
また「就業時間が過ぎてもダラダラと働いてしまうことはあるか?」という質問にも、約4割の人が「経験がある」と回答しています。
有給取得が義務化されるなど、政府は休みやすい体制の整備を進めていますが、日本人は「仕事を休むのが怖い」「他の人が帰っていないのに自分だけ帰るのは気が引ける」など、休むことは罪だと考える傾向はまだまだ根強いようです。
仕事を休む連絡を電話でする際の恐怖心をなくす方法
さっそくですが、仕事を休む連絡を電話でするときの「怖い」をなくす方法を伝授します。
- 事前に上司から質問される内容を予測しておく
- 質問されたときの受け答えを決めておく
- 仕事を休むことは普通のことだと理解する
- 怒られても気にしない心構えを作っておく
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急に仕事を休みたいと電話をすれば、上司が驚いたり怒ったりするのは当たり前です。それでも電話をする前に事前準備をしておけば、怖さはかなり軽減されます。
方法①事前に上司から質問される内容を予測しておく
電話をするのが怖い理由には、「何を聞かれるかわからない」「嘘だと思われたらどうしよう」というものがあります。しかし休むときに上司が質問してくることは、だいたい決まっています。
- 休む理由は?
- どのくらいの期間休むのか?
- 医者にかかったか?(病気やケガの場合)
- 誰かが引き継ぐ必要のある業務はあるか?
- 連絡しておかなければならない取引先や顧客はあるか?
- 今後のスケジュールに影響しないか?
質問される内容を予測しておけば電話をする前に質問に対する情報を集めておくことができるので、不安や緊張が緩和されます。
また話す内容や情報の準備がしっかりできていれば、自信を持って話すことができるでしょう。
方法②質問されたときの受け答えを決めておく
質問を予想できれば、質問に対する答えを用意しておくことができます。質問の受け答えを決めておくと、自分の伝えたいことを明確にすることができるので自信を持って話ができるはずです。
またパニックにならずに落ち着いた口調で話すことができるので、受け答えがスムーズになります。話し方がスムーズだと相手に安心感を与え、信頼を得やすくなるでしょう。
- どうして休むの?…昨日から発熱と頭痛があるため、お休みをいただきます。本日病院に行こうと思います。
- いつまで休みますか?…本日病院に行って医師と相談し、改めてご連絡させていただきます。
- 誰かに引き継ぐ業務はありますか?…○○さんと一緒に進めている業務があるので、直接メールで連絡させていただきます。
方法③仕事を休むことは普通のことだと理解する
有給取得は労働者に与えられた権利なので、仕事を休むのは普通です。ある程度会社の繁忙期などを考慮するのはマナーですが、「ちょっと疲れたから2・3日休んで旅行に行きたい」と思って有給を取るのは、全く問題ありません。
もしそれでも「自分だけ休むのが心苦しい」と感じるなら、「休むのはお互い様」と考えるといいでしょう。
例えば職場の同僚が風邪で欠勤したとき、あなたは「ズルイ!」と思うでしょうか?まずその人の体調を心配し、できることがあればフォローするように努めるはずです。
それに人は思ったより、他の人が休んだことを気にしていません。あれこれ想像して不安になるよりも、「普通のことだ」と理解して電話したほうがすんなりと終わりますよ。
方法④怒られても気にしない心構えを作っておく
電話をするのが怖い方の中には、アルバイトや学校などで休んで怒られたことが原因の人もいるはずです。
ひどく怒られたり怒られたせいで休めなかったりしたことがあると、怖くて電話するのを尻込みしてしまいますよね。しかし電話をかけても、必ず怒られるとは限りません。
電話をかけるのが怖いなら「突然休むんだから怒られるのは仕方ない」と考えてみましょう。怒られるのは当然と思っておけば、本当に怒られても驚きませんしくよくよしなくて済みます。
また怒られるのは、一時のことです。それさえ耐えれば、ゆっくり休むことができます。「怒られるかもしれない」という可能性に振り回されないで、休むという目的に目を向けるようにしましょう。
仕事を休む電話をしなくて済む裏技!
ここでは「仕事は休みたいけど、どうしても電話をしたくない」という人に向けて、仕事を休む電話をしなくてもいい3つの裏技をご紹介します。
会社を休みたいときは、自分で伝えるのが基本的なマナーです。しかし自分で伝えることがプレッシャーになって、休むことを伝えられないと「無断欠勤」になってしまいます。
電話をするのが無理ならば、まずは「伝えること」を第一に考えてみましょう。
裏技①仕事を休む連絡をメールやLINEでする
一つ目はメールやLINEで伝える方法です。送り先は電話と同じく直属の上司にしましょう。
メールやLINEならば直接声を聞かないで済みます。怒られたり質問攻めにされたりするのを防げるので、精神的なプレッシャーを和らげることができるはずです。
また考えながら文章にできるので、自分の伝えたいことを明確にすることができます。質問が返ってきても、落ち着いて返信できるでしょう。
ただし上司の出張や外出が多い職場の場合は注意が必要です。上司が外出の日に会社の上司宛にメールを送っても、誰も確認してくれないです。また個人LINEに送った場合、上司が会社にあなたが休むことを連絡しなくてはなりません。
このような職場の場合は、必ず上司の補佐の人がいます。上司と補佐両方にメールを送るなど、休むことが確実に伝わる工夫をするようにしてください。
裏技②知人に親族になりすまして電話してもらうように頼む
事情が話せる友人がいれば、親族になりすまして電話してもらうのも一つの手段です。親族は兄弟や伯父伯母など、比較的近い身内をおすすめします。
会社の上司はあなたの親族の顔や声を知らないので、「○○の兄ですが…」などと言えば、疑われることは少ないでしょう。
また手短に要件だけ伝えて「私も仕事がありますので、これで失礼します」と切ってしまえば、深掘りされる心配もありません。
しかし職場の世間話で家族について話した記憶があるときは、注意してください。例えば「僕一人っ子なんです」と話していたのに、突然職場に兄と名乗る人から電話がかかってきたら嘘がバレてしまいますよね。
電話をかけてきた人が偽者だとバレると、休む理由が本音であっても嘘を疑われてしまいます。職場での信頼を損なわないためにも、どの親族を演じてもらうか慎重になりましょう。
裏技③両親に代わりに電話で伝えてもらう
両親と同居しているなら、代わりに電話してもらうという方法があります。病気やケガで辛いときに両親に電話をしてもらうことは、決して恥ずかしいことではありません。
両親からの連絡してもらえれば、精神的なストレスを感じずに確実に会社を休むことを伝えられます。
また体調不良の場合は親が電話することで、電話が辛いほど体調が悪いことを強調し説得力を増すことができるはずです。
ただし欠勤のたびに両親に電話をしてもらっていると、職場の人から「社会人としての自己責任感に欠けている」と思われるかもしれません。
電話をするのは怖いかもしれませんが、可能な範囲は自分で連絡する努力も大切です。
仕事を休む連絡を電話でする時の伝え方
仕事を休む連絡を電話でする時には、伝えるタイミングや伝える内容などにコツがあります。休むのは悪いことではありませんが、職場の人達には極力迷惑を掛けないように配慮しましょう。
会社はあなたが休むことによって開く穴を埋めるために、人員を考えたりスケジュールを立てたりしなくてはいけないかもしれません。
また連絡するときは相手の時間を取って話すことになります。なるべく簡潔にわかりやすく伝えるようにしましょう。
伝えるタイミング:理想は前日までに連絡する
休むことは事前にわかっている場合には、可能な限り早めに伝えるのが理想です。遅くとも前日までには伝えるようにしましょう。
職場は人が抜けるとなると、それに合ったスケジュールを立て直して業務を進めていかなくてはいけません。
例えば、子供の学校行事や通院などは、予定が決まっているはずです。事前に会社に伝えておけば、それに合わせて業務を進行できますし休み当日になって職場の人達が慌てることもありません。
また急な体調不良で休む場合でも、早めに伝えることが大切です。前日までに伝えることは難しいですが、休むと決めたら始業前に会社に連絡を入れて伝えるようにしましょう。
伝える人:直属の上司
仕事を休むことを伝える相手は、直属の上司です。というのも上司にはあなたが休む理由や状況を正しく把握し、対応する必要があるからです。
例えば、あなたが大きな病気で入院するために休むことになったとします。それを直接の上司以外の人に伝えたために、上司には「風邪」だと伝わっていたらどうなるでしょう。
風邪なら2・3日で戻ってくるだろうと上司はスケジュールを組みますし、取引先や顧客にもそのように伝わってしまいます。
また何日も職場に戻ってこないと「いつまで休んでるんだ!」と上司から怒りの電話がくるかもしれません。
上司との関係がうまくいっていないと話しにくいかもしれませんが、仕事を休むことは直属の上司に伝えましょう。
伝える内容①:仕事を休む理由
仕事を休む理由は家庭の事情や体調不良、旅行など様々あります。休む理由は嘘をつかず、可能な限り明確に伝えておくことが望ましいです。
休む理由が嘘だとバレてしまうと、2つのリスクがあります。
- 職場の人達から信頼を失う
- 懲戒処分になる可能性がある
嘘をついて会社を休むと、「休んだ」ことよりも「嘘をついた」ことによって印象が悪くなります。せっかくやってみたい仕事があっても、「嘘をつくから信頼できない」という理由でメンバーから外されてしまう可能性があります。
また欠勤が多いと勤務態度が悪いとみなされ、懲戒処分で減給や降格、会社によっては懲戒解雇される場合もあるのでご注意ください。
伝える内容②:仕事にいつ頃復帰出来そうか
仕事にいつ頃復帰出来そうか伝えることも大切です。休む期間によって、あなたの担当している業務のフォロー体制が変わります。
例えば、2・3日程度なら締め切りの近い業務だけ他の人に割り振ってこなせば、問題ありません。しかし1ヶ月・2ヶ月と長期になってくると、週単位のルーティンの業務も誰かに担当してもらわなくてはいけません。
さらに半年以上ともなると、臨時の派遣社員を雇い入れる必要も出てきます。
もし身内の看病や体調不良などで復帰時期が不明の場合は、今わかる範囲の予定を伝えて状況が変わる度に連絡を入れるようにしましょう。
伝える内容③:進める必要のある仕事内容の共有
仕事を休む間に進めなくてはいけない仕事内容は必ず伝えましょう。仕事内容を伝えておけば、職場への影響を最小限にできるはずです。
また代わりに進めてもらう仕事内容によって、フォローを担当してもらう人員も変わってきます。内容を詳しく伝えることで、よりふさわしい人に割り振ってもらうことができるでしょう。
また仕事を休んでいる間に、連絡の取れる連絡先を伝えることも大切です。休んでいる間にも職場は動いているので、取引先からの問い合わせやトラブルが発生するかもしれません。
緊急事態の時には、どうしてもあなたの力が必要になることもあります。電話が難しい場合は、メールやLINEなど連絡可能な手段を確保しておきましょう。
仕事を休む連絡を電話でする時に気を付けること
仕事を休む連絡を電話でする時には、気をつけていただきたいことが3つあります。
仕事を休むのは悪くありませんが、職場の人達に負担をかけることには違いありません。最低限のマナーを守るようにしましょう。
当日欠勤の場合は、必ず始業前までに電話する
仕事を急に休むことになったとき、前日までにつたえることはできません。その代わり必ず始業前に電話をするようにしましょう。始業の10~15分前がベストタイミングです。
休むことが決まったらできるだけ早く連絡することが鉄則です。しかしあまり早朝に電話しても誰も職場におらず、またかけ直すことになります。
反対に始業時間を過ぎてから連絡をすると、無断欠勤になってしまうかもしれません。始業の10~15分前なら出勤している人も多いので、確実に伝えられるでしょう。
また始業前に休みがわかれば、上司もフォロー体制を組み立てることができます。
休む電話が怖いからと無断欠勤はしない
どんなに休む連絡を電話でするのが怖いからといって、無断欠勤をするのは絶対にやめてください。無断欠勤をすると職場の上司や同僚からの「無責任な人」だと思われ、信頼を失うかもしれません。
周囲からの信頼を失ってしまうと重要なプロジェクトやレベルの高い仕事を任されなくなるので、昇給や昇格に影響が出ることもあります。
また無断欠勤は、職務規定違反です。会社からは「規定を守れない問題のある社員」とみられてしまいます。繰り返し無断欠勤すると減給や降格、懲戒解雇の恐れがあるので、ご注意ください。
最初に謝罪の言葉を言うようにする
電話で仕事を休む連絡をするときは、最初に謝罪を伝えるようにしましょう。繰り返しになりますが、仕事を休むこと自体は悪いことではありません。
しかし同じ職場の上司や同僚には確実に迷惑をかけます。仕事をフォローしてもらう人に対して謝罪を伝えるのは、社会人として当然のことです。
またどんなに心の中に「申し訳ない」「ありがとうございます」と思っていても、言葉にしなければ伝わりません。謝罪の言葉を最初に伝えることで、自分の気持ちを表しましょう。
さらに謝罪の言葉は相手の気持ちを和らげる効果もあります。最初に謝罪があることで、休みたいという要望をスムーズに受け入れてもらえるはずです。
仕事を休む連絡を電話でするのが怖い!まとめ
仕事を休む連絡をするのが怖いときは、「仕事を休むのは普通のこと」と考えて気持ちを落ち着かせましょう。
落ち着いて謝罪の言葉を伝え誠意を示しながら休むことを伝えれば、意外とすんなり受け入れてもらえるはずです。