職場での人間関係は気にしない！気楽に働く方法を伝授

職場には様々な人が働いているので、その中には気の合う人もいれば苦手な人もいるはずです。また派閥やグループに振り回されずに、気楽に働きたいと考えている人もいるでしょう。

今回は職場の人間関係に悩みを抱えている人に向けて、気楽に働く方法をご紹介していきます。

職場での人間関係に悩んでしまう代表的な原因

ここでは多くの人が、職場の人間関係で悩んでしまう原因をご紹介します。

職場の人間関係は、良好であるに越したことないですよね。しかしなかなかそうはさせてくれないのには、必ず原因があります。

原因①職場に苦手な人がいて話すのが辛い

職場は、様々な年齢やバックグラウンドをもった人が一緒に働いています。そのため性格や価値観の合わない人がいるのは、仕方ありません。

しかしそれをわかっていても、「仕事に支障があるほど、めんどくさい人」に対して苦手意識をなくすのは難しいでしょう。

例えば必要以上に細かい人と一緒に仕事をすると、どうでもいいことにこだわる度に作業が止まってしまいます。ましてやミスを人のせいにしてくる人なんて、一緒に仕事どころか相談一つしたくないですよね。

残念ながら同じ職場にこれらの人がいる限り、「全く話しかけない」というわけにはいきません。

原因②上司が高圧的でコミュニケーションが取りにくい

上司が高圧的な場合も、人間関係で大きな悩みを抱える原因です。上司といえばリーダーシップがあるのはもちろんですが、理想像は以下のような感じではないでしょうか。

残念ながら高圧的な上司はたいてい理想と真逆の人です。そのためコミュニケーションが取りにくいだけでなく、人として尊敬できません。

例えば「なんでこんなこともわからないんだ！」「こんなこともできないのか！」など、ささいなミスでも高圧的に凄んでくる上司に業務の報連相はしにくいですよね。

また自分の気分で指示をあれこれ変更されると、振り回されて疲れてしまいます。

原因③職場でいじめやパワハラ・セクハラが横行している

職場で仲間外れや無視といった職場いじめがある場合、会社の人間関係が嫌になるのは当然のことです。「大人になってまでいじめがあるの？」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし厚労省の発表によると令和３年度の民事上の労働相談の件数は約86,000件と、10年連続で「いじめ・嫌がらせ」がトップでした。

この数字からも職場いじめに悩んでいる人は、非常に多いことがおわかりいただけるでしょう。また2022年のパワハラなどにおける離職は約86.5万人と、こちらもかなり多いことがわかっています。

職場いじめやハラスメントはターゲットにされた人が一番辛いのはもちろんですが、周囲の人も精神的に負担を感じます。

原因④お酒が飲めないが飲み会が頻繁にある

職場の仲間同士の絆が強いのは、いいことです。懇親会などの飲み会に1人1人が自分の意志で参加するのは問題ありません。

しかしお酒を飲めないのに強制的に飲み会に参加させられるのは、人間関係の悩みなります。「職場の仲間とうまくやりたい」「仲間外れになりたくない」と思い、無理に参加しているとストレスが溜まります。

また仕事後のゆっくり過ごせるはずの時間を飲み会に費やすことで、体力的にも疲れてしまうでしょう。近頃はしつこい飲み会への誘いは「パワハラ」だという考えが広まってきているため、社内の飲み会自体が徐々に減って来ているようです。

しかし未だに「飲み会＝コミュニケーションの場」と、考えている昭和頭な上司達がいるのはめんどくさいですね。

原因⑤グループ間の対立に巻き込まれている

「派閥グループ」というと、政治の世界が思い浮かぶのではないでしょうか。実は大企業や古い体質の会社なには、社内派閥があるところも多いです。

過去には、大塚家具が父娘のお家騒動で大変話題になりました。

派閥問題は、グループに属しているかどうかではありません。例えば、協力しなくては進まない事業を抱えている部署同士の上司が敵対する派閥に属していたとします。

するとうまく業務を進めることができず、とばっちりをくらうことになるでしょう。また同じ部署内で社員がグループで分裂していると「○○の作業は手伝うな」など、職場の雰囲気が悪くなります。

職場の人間関係に悩んだら改善余地はあるのか考える

職場の人間関係に悩んだときは、まずは改善する余地があるかどうか考えてみましょう。人間関係の改善ができるかどうか、考えるポイントは2つあります。

職場の人間関係は同じ職場にいる以上、どうしても避けることはできません。しかし改善の努力を何もしないで諦めてしまうのは、もったいないです。

人間関係が悪い原因は自分か相手どちらにあるのか

職場の人間関係の改善ができるかのカギは、自分かそのほかの人かどちらに原因があるかが大半を占めています。

というのも自分の気持ちや行動、言動を変える努力をするのは可能ですが、他人を変えるのはかなり難しいからです。

特に相手にするのは、年齢とともに様々な経験を積んだ大人です。年月をかけて作り上げた性格や思想を、他人に言われて改善するのは難しいでしょう。

人間関係の悩みがあるときは、自分の職場での行動や言動を振り返ってみてください。例えば周りの人の話しを全部聞かずに反論するくせがあるのなら、まずは人の話しを最後まで聞く努力をしましょう。

最初はうまくいかなくても努力していることは必ず相手に伝わり、人間関係を円滑にする助けになるはずです。

奇数で行動しないように気を付ける

グループで旅行や食事に行ったときに感じたことがあるかもしれませんが、3人・5人といった奇数で集まると1人だけ会話に入れなかったり仲間外れになっていたりするときがあるはずです。

職場のグループも奇数、特に3人組はいろいろな問題が起こるときがあります。例えば自分がいないときに、2人に悪口を言われているかもしれません。また悪口を言われると知らず知らずのうちに「仲間外れ」に可能性もあります。

いつも仲良くしているグループの人数が奇数ならば、新しい人を迎え入れて偶数にしてみましょう。人数のバランスをとると、人間関係の悩みは少なくなるはずです。

また違う人をグループに入れると、新しい話題や情報を提供してくれます。誰かの悪口をネタにしなくても、会話が盛り上がること間違いありません。

職場の人間関係を気にせずに気楽に働く方法

職場の人間関係の悩みが自分のせいならば改善は可能です。しかし相手のせいだったときでも、気にせずに働く方法はないのでしょうか。

悩みの種を消滅させることはできませんが、気楽に働けるように気持ちをポジティブに切り替えることができるはずです。

方法①職場で孤立している場合は割り切って働く

人間関係を気にせず気楽に働く方法の一つ目は、「職場の人と一緒にいる時間をなるべく減らすこと」です。

特に孤立している場合、職場にいる時間は苦痛でしかないですよね。しかし日中は「仕事は仕事」と割り切って業務を行い、定時になったら誰よりも早く職場から去りましょう。

仕事が終われば趣味や習い事など、好きなように時間を使うことができます。それを目標にするだけで、1日の気分が上がるはずです。

仕事もせずに定時ダッシュをしていると「仕事のできないやつ」「ろくに仕事もしないのに厚かましい」とますます悪口の標的にされてしまいます。

一方で仕事をきっちりしていれば「仕事とプライベートの時間を分けているだけ」なので、周囲の人から文句を付けられることはありません。

方法②深入りせずにやるべき業務だけを行う

職場の人間関係を改善することと、誰にも嫌われないように気を使うことは別物です。そもそも職場にはいろんな年齢や経験を持った人が集まっています。

それらの人とまんべんなく仲良くしようとすること自体難しいですし、周囲に気を使い過ぎると心が疲れて限界がきてしまうでしょう。

また職場は仕事をする場所なので「挨拶」「業務上の報連相」さえできれば業務上必要最低限のコミュニケーションは成り立ちます。

職場の人間関係の悩みになっている人にはわざわざ深入りせずに「業務上のコミュニケーション」をし、やるべき業務だけしっかり行うようにしましょう。

付き合う人を絞れば気を使う機会が減るので、人間関係の悩みが緩和されるはずです。

方法③スキルを身に付けたりして自己肯定感を上げる

職場の誰にも負けないような、圧倒的なスキルを身に付けることも方法の一つです。上司や先輩の経験を超えるのは難しいですが、スキルなら自分の努力次第でいくらでも身に付けることができます。

スキルを身に付けて自分に自信が持てるようになると、周りの言動や行動に振り回されることが少なくなるので人間関係の悩みが軽減します。

またスキルを身に付け周りに影響を与えられるようになれば、上司や先輩もあなたの存在を無下にできません。

スキルを身に付ければ、他の人を頼らなくても自分でできることが増えるので自分の仕事に自信が持てます。また仕事のできる人の行動を真似するように心がけると、身に付けたスキルをより効率に活かすことができるでしょう。

方法④仕事外の人たちと繋がりを持つ

職場の人間関係に悩んでいるなら、社外の人たちと繋がることもいい方法です。当然ですが、職場よりも他の世界のほうが圧倒的に広いです。

ところが人間関係に悩んでいる多くの人は、職場という狭い世界に閉じこもってしまいます。狭い世界にいると上司や同僚の発言や行動が普通だと錯覚するため、どうしてもものの考え方が偏りがちです。

仕事以外の人達と繋がると新たな人間関係ができて気分転換になります。また新しい視点での考え方や物の見方を知ることができるでしょう。

さらに他の業界や業種の話しを聞くと、「転職したい」という気持ちが湧いてくるかもしれません。もし知らない人といきなり会うのは抵抗があるなら、Zoomなどオンライン上で繋がる方法もたくさんあります。

職場の人間関係にどうしても耐えられない時の対処法

職場の人間関係はどんなに気にしないように努力しても、耐えられなくなることもあるでしょう。そのようなときに、おすすめできる対処方法は3つです。

順番に説明しますので、ご自身に合った対処法を実践してみてください。

対処法①部署異動をお願いして関わる人を変えてみる

部署異動をすれば、一緒に働く人ががらりと変わります。転職せずに人間関係を構築し直すチャンスができるので、「退職する勇気がない」といった方にはおすすめの方法です。

異動願いは直属の上司に渡しましょう。上司から人事部に提出してもらえば、異動を検討してもらえます。しかし会社の各部署には適切な人数や人材が決められているので、異動願いを出したからといってすぐに異動できるとは限りません。

また異動できても、同じフロアの隣の部署という可能性もあります。そういった場合、仕事内容によっては元部署と関わることもあります。

対処法②出社している場合はリモートワークに切り替える

リモートワークにすると、職場の人と関わる機会が格段に少なくなります。苦手な人と顔を合わせることもないので、業務中気を使って過ごす必要もありません。

またリモートワークは、自宅や自分の好きな場所に行って1人で行うことができます。そのため、職場いじめや孤立で不安を感じることもないです。

その代わりリモートワークでは、メールや電話などコミュニケーションの手段が限られます。メールや電話は、相手の顔が見えません。

そのため苦手な人にも言いづらいことを伝えやすいというメリットもありますが、伝え方によっては誤解を招くこともあるので注意が必要です。

対処法③会社を辞めて転職する

会社を辞めて転職すれば職場や苦手な人から逃げられるので、人間関係の悩みを根こそぎ取り去ることができます。部署異動はすぐできるとは限りませんし、元部署との縁を切ることはできません。

またリモートワークは会社に苦手な人と顔を合わせなくていい代わりに、メールや電話で誤解を生まないように気を使う必要があります。

「今すぐ人間関係をリセットしたい」「職場の人と一切関わりたくない」というときは、会社を辞めて、転職を検討してください。

職場の人間関係が気になる人へ！まとめ

職場の人間関係を悩む原因は「苦手な人」や「職場での孤立」など様々です。もし人間関係がよくないのが自分のせいならば自身の言動や行動を振り返り、改善していきましょう。

しかし、人間関係の改善は自分の努力だけではどうにもならないこともあります。そんなときは、職場の人間関係に期待せず、気にしないようにすることも大切です。

もしそれでも精神に限界がきたときには、会社を辞めて転職するのも手段の一つです。辛い職場の人間関係から解放されて、新たな一歩を踏み出しましょう。