HSPとは、感受性が非常に強く敏感な気質を持っていることが特徴で、生まれつきで先天的な気質や性質であることがわかっています。
統計では15%~20%ほどの人がこのHSPであるとわかっており、決して珍しいわけではありません。
HSPである場合、他の人と共感ができなかったりその差に自己嫌悪などを感じてしまうことがあり、職種や会社によっては辛く感じてしまうこともあります。
今回はHSPで仕事を辞めたいと感じてしまう原因や対処方法、退職する場合の注意点などをわかりやすく解説していきます。
HSPで仕事に悩んでいる人や退職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
- HSPにより焦ったり考えすぎて仕事を辞めたいと思うのは珍しいことではない
- 休職や有給休暇、自分に合った職場へ異動させてもらうなどの対処方法がおすすめ
- どうしても改善しない場合は退職代行を利用して心身の負担を最小限に退職も検討しよう
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HSPで仕事を辞めたいと感じやすい原因
HSPである場合、感受性が強いことから他の人が気にならないことが気になったりすることで考えすぎたりして疲弊してしまうことがあります。
HSPの人が仕事を辞めたいと感じてしまう原因としては下記のようなものがあります。
- 仕事量が多すぎると焦ってセカセカしてしまう
- 考え込む癖があり人間関係に疲れやすい
- 責任が重い仕事などの負荷がきつい
これらの原因について詳しく解説していきます。
原因①仕事量が多すぎると焦ってセカセカしてしまう
一つのことに対し、リスクや可能性などを深く考えられるHSPの人は仕事ができるように聞こえますが、考えすぎて仕事量や情報量などが多すぎると要領よく物事を消化することができず行動や判断が遅くなってしまいがちです。
仕事内容によってはこの特徴がメリットになることもありますが、ケースバイケースで要領よく仕事をこなさないといけない現場では周りについていけず自己嫌悪になってしまう可能性があります。
このような状況が嫌になり、仕事を辞めたいと感じることがあります。
原因②考え込む癖があり人間関係に疲れやすい
上記で説明した通り、一つの物事に関してあらゆる視点から視たり考えたりしてしまうことから業務上の判断以外にも人間関係に疲れてしまいやすくなります。
例えば、ちょっとしたミスをしたときに「もういいから切り替えて」と先輩に言われたとします。
このような場合、HSPの人の場合下記のような考えを持ってしまうのです。
- 何回もミスを繰り返しているからこの人はもうダメだと思ってるのか?
- 切り替えてということは今のミスは仕方がないことで気にする必要さえないのか?
- もういいっていう言い方をするってことはかなり怒っているのか?
- ここで切り替えて忘れてしまってはまた同じミスを繰り返すのでは?
- この先輩の前ではあまり反省をして心配をかけない方が楽なのか?
このように、他の人が言葉をそのまま受け取ることに対し、たくさんのことを考えてしまうため、気軽に話したりすることが難しくなり仲良くなれなかったり、気を使いすぎたことで余計に怒られたりすることもあります。
原因③責任が重い仕事など負荷がきつい
HSPであると深く考えすぎてしまい、仕事の責任が大きくなればなるほどその重圧やプレッシャーからさらに深く考えすぎてしまいます。
「ノルマを達成しなかったらみんなに迷惑が掛かってしまい失望される」「これだけ大きなプロジェクトで成功できなかったら会社に損害を出してしまうかも…」といった感じでマイナス思考になりがちです。
他の人が、重圧やプレッシャーを上手に自分に対する期待やモチベーションに切り替えるのとは違い、HSPの人にとっては大きな負担となってしまいます。
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HSPで仕事に限界を感じて辞めたい時の対処方法
上記で説明してきた、仕事中の決断や指示が遅れることによる自己嫌悪や、人間関係に対する負担などで今の仕事に限界を感じてしまった場合、下記のような方法を試めすことで解決できる可能性があります。
- 休職して今の仕事を一生続けるのか考える
- 有給休暇をとり温泉やサウナでリフレッシュする
- 部署移動の願いを提出する
- 今の会社を辞める
この4つの対処方法について解説していきます。
対処方法①休職して今の仕事を一生続けるのか考える
いろんなタスクを抱えていたり人間関係に悩み、限界を感じてしまった場合はとにかく休むことでリフレッシュすることが大切です。
特に考えやすいHSPの人は、無理が続くと不眠症やうつ病などの精神疾患を発症してしまいやすいと言えます。
体調を崩して、後の人生に影響が出る前にしっかり休むようにしましょう。
また、一日だけの休みなどでは心に余裕が生まれず仕事のことを考えたりしまいがちなので、なるべく長めに有給などを利用して休むといいでしょう。
休職などでゆっくり休む時間が取れた場合は、リフレッシュしたあとに今の仕事を続けるべきなのかなど、今後のプランについても考えてみるといいでしょう。
対処方法②有給休暇を取り温泉やサウナでリフレッシュする
休暇中も仕事のことや人間関係などを思い出して考え込んでしまうという場合は、好きな趣味に没頭してみたり旅行にいってみるなどして、仕事を忘れられる環境にすることも大切です。
一人部屋に閉じこもっていたりすると、さらに深く考えてしまい余計に疲れてしまう恐れがあります。
対処方法③部署異動の願いを提出する
リフレッシュ後に考え仕事に復帰したものの、どうしても同じような悩みや辛さを感じ解消できないといった場合には部署を変えてもらうことも対処法の一つとなります。
上司や人事部に相談し仕事内容なども踏まえて、最適な部署に異動させてもらうようにしましょう。
特に人間関係は自分だけ改善しても、相手が変わらないとなかなか解決できません。
我慢はせずに会社へ相談するようにします。
対処方法④今の会社を辞める
休暇を取ってリフレッシュしたり、移動して自分に最適な職場になっても疲れたり、不安などが解消しない場合は退職も検討してみるといいでしょう。
HSPの人には向ている職種もあれば向いてないものもあり、自分が向いていないと感じた職種で無理に働く必要はありません。
退社するべきか自分だけで判断できないといった場合は、一度病院を受診するなどして相談してみるといいでしょう。
会社を辞めてこれまでの悩みから完全に開放されることで、今までにない意欲やアイデアが浮かんでくる可能性もあります。
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HSPで退職する際の伝え方【理由・タイミング・方法】
どうしても今の会社や職種が自分に合わず、辞めると決意したものの初めての退職で退職理由やタイミングがわからなかったりするかもしれません。
また、上司との人間関係がうまくいっておらずどうやって退職の意思を伝えればいいのかわからないと悩む方もいるのではないでしょうか。
ここではHSPの人が退職する理由やタイミング、方法などについて解説していきます。
HSPで退職する際におすすめな退職理由
仕事を辞める場合、事前に上司や先輩にHSPのことを相談しており職場全体で理解してもらっている場合にはそのままHSPを理由に退職することを伝えても問題ありません。
ただし、HSPのことを話していない場合、人によっては特徴などについて理解がなく「そんなの甘え」などと否定される可能性があります。
そのような場合、辞めやすい理由を代わりに伝えてみるといいでしょう。
- 家族の病気で介護や看病をする必要がある
- 結婚や出産をするため
- 遠方への引っ越し
- キャリアアップを目指したい
このようなことを理由に退職したいと上司へ伝えていきます。
このような理由で、退職を伝えたのにも関わらず拒否されたり引き止められた場合は、この後に紹介する退職代行を利用してみるといいでしょう。
HSPで退職する際に上司に伝えるタイミング
退職の意思を上司に伝えるタイミングはHSPに関係なく、仕事中以外にしましょう。
いきなり伝えようとすると、相手に時間がない可能性があるため事前に「お話したいことがあるのでお時間をいただけますでしょうか?」と話しておきます。
おすすめのタイミングとしては仕事前か仕事後、お昼休憩など時間を取りやすい時間帯を選ぶといいでしょう。
また、退職する時期に関しては、なるべく繁忙期を避けて職場に余裕がある時期を選ぶようにしましょう。
ただし、すでに再就職先などが決まっている場合は、繁忙期などであっても気にする必要はありません。
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HSPで退職を言い出せない場合は退職代行がおすすめ
どうしても上司との人間関係などに悩みがあり、退職を言い出せない場合や体調を崩して退職を進める自信がないといった場合には退職代行の利用をお勧めします。
退職代行とは、文字通り退職に関する作業すべてをあなたの代わりに進めてくれるサービスです。
上司に退職の意思を伝えたり、有給の消化、未払いの残業代の請求、退職日の決定などすべてを代わりに進めてくれるので、一切上司や企業と話し合ったりする必要はありません。
退職が決定した後に関しても、必要な書類の郵送なども依頼してくれるので、負担なく最短で仕事を辞めることができます。
退職代行を利用して会社を辞めるまでの流れ
退職代行を利用する場合、どのような業者であっても大まかな流れは一緒です。
今回は「退職代行オールサポート」を例に、退職代行利用の流れについて解説していきます。
このような流れで退職代行作業が進められます。
この中の工程で何かわからないことや不安に感じることがあれば、退職代行の無料相談で話してみるようにしましょう。
退職を言い出すのが怖い人は下記の記事がおすすめです。
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仕事を続けるためにHSP(繊細さん)がやっておくべきこと
今働いている会社を退職したとしても、次の職場で同じ悩みが出てこないとは限りませんし、別の悩みが出てくる可能性があります。
このようなリスクを減らし上手に仕事を続けていくためにはいくつかのポイントがあります。
どのようなことを意識すればいいのか見ていきましょう。
HSPと上手く付き合っていく
HSPは決して悪い病気などではなく、社会で活躍するのが難しいというわけではありません。
「HSPだから仕事ができない」「HSPだから就職できない」などと考える人もいますが、特徴を活かすことで逆に他の人よりも活躍することも可能です。
他の人よりも考えすぎたり仕事が遅いのではなく、しっかりと考えることができて作業も丁寧にこなすことができるのです。
自分の特徴を悲観するのではなく、どのように活かすかを考えてみるといいでしょう。
焦らず落ち着いて一個ずつ丁寧に仕事をこなす
HSPであること、その特徴を自分で理解することで周りのとほぼ遜色なく仕事をこなすことが可能です。
全てを一気にこなそうとするのではなく、指示されたことを一つずつ確実に進めていくようにしましょう。
また、どうしても考えたり判断するのが苦手なのであれば、逆に得意な作業を伸ばす方向で努力することで職場にも溶け込みやすくなります。
【見逃し注意】HSPの限界サインとは?
HSPであり、仕事に対して不満や悩みがある中で働き続けているといずれ限界を迎えてしまいます。
それでも我慢をし続けると精神疾患などを発症してしまい、その後の人生にも悪影響が及んでしまう可能性があります。
下記のような症状がある場合は、限界に達している可能性があるのですぐに休暇を取るなどして病院を受診しましょう。
HSPの限界サイン
- 体調がおかしい(頭痛や胃痛、肩こり、不眠、動悸など)
- 精神が不安定(集中力が低下している、常にイライラする、気分が落ちているなど)
このような症状が頻繁におこったりして、休日もゆっくりリフレッシュできないといった場合には、注意が必要です。
HSPと相性の良い仕事をご紹介
HSPの特徴である「感受性が高く考えやすい」というものは不向きな仕事がある一方で相性がいい仕事もあります。
今の仕事に不満があり、転職を検討しているものの、どのような職種や業界がいいのかわからないという方は是非参考にしてみてください。
他人の健康を気にかける仕事
周りの人の気持ちを普通の人以上に理解し、寄り添うことができるHSPの人にとって1対1で向き合い相手を癒す仕事は適職だと言えます。
また、感情移入をしやすく相手の立場に立って仕事をやろうとする考えも最適だと言えます。
具体的には下記のような職種がおすすめです。
- マッサージ師や臨床心理士
- 介護士や看護師
- ジムやスポーツなどのコーティングなど
これらの中で自分が得意なジャンルなどがあれば是非挑戦してみましょう。
ルーティン作業がメインの仕事
人と接して相手の気持ちになって行う仕事とは別に黙々とルーティーン作業をこなすような仕事も向いていると言えます。
特に人間関係で悩み、もっと作業がメインの仕事に就きたいと考えている方には下記のような職種がおすすめです。
- 倉庫作業や清掃員
- 警備員
- ドライバーなど
運転などは技術などの不得意もあるので、興味がある場合は資格の教習を受けたりしてみるといいでしょう。
時間や場所に縛られない仕事
時間通りに動く必要があったり、いろんな場所に向かったりと多忙な仕事が苦痛に感じているといった場合には、時間や場所を気にする必要がないような仕事がおすすめです。
特に在宅ワークは周りに急がされることもなく、リラックスして作業に集中できるのでHSPの人に向いていると言えます。
具体的な職種は下記の通りです。
- Webライターや動画編集
- 在宅の事務員
- Webプログラマーなど
最近では気軽に挑戦できる資格も出てきているので、気になる方は挑戦してみるといいでしょう。
HSPで仕事を辞めたい繊細さんへ!まとめ
今回はHSPの人が仕事を辞めたいと感じる理由や対処方法、退職した場合の転職先などについて解説してきました。
5人に1人という割合であり身近な存在ともいえるHSPは、決して悪いものではなく上手に付き合うことで特徴を活かすことも可能です。
今の職場に不満がある場合は、無理をせずに今回紹介した対処方法を試してみて、それでも解決しない場合は転職も含め考えてみるようにしましょう。