パートを辞めるときの切り出し方は？方法から退職理由まで徹底解説

誰でも「パート辞めたい」と、ぼんやり考えたことはあるでしょう。

しかし本気で辞めたくなっても「切り出し方がわからなくて辞められない」という悩みを抱えている人もいるはずです。

今回はパートを辞めたい人に向けて、その切り出し方や最適な退職理由まで徹底解説します。ぜひ最後まで読んで、パートを辞める参考にしてください。

パートが辞める理由ランキングBEST5

2019年1月に公開されたディップ総合研究所の行ったアンケート調査の結果によると、アルバイト・パートが離職した理由・離職を考えた理由の第1位は「人間関係」でした。

また勤務期間別にパート・アルバイトが辞める理由を見ると、

	就業開始から１ヶ月未満	１ヶ月以上半年未満	半年以上
第１位	上司や同僚との人間関係が悪い	上司や同僚との人間関係が悪い	上司や同僚との人間関係が悪い
第２位	上司や先輩から理不尽や指摘や指導があった	仕事のやりがいがない・楽しくない	家庭の事情
第３位	仕事のやりがいがない・楽しくない	上司や先輩から理不尽や指摘や指導があった	仕事のやりがいがない・楽しくない
第４位	シフトが希望通りにならない	シフトが希望通りにならない	シフトが希望通りにならない
第５位	研修・教育が不十分	研修・教育が不十分	上司や先輩から理不尽や指摘や指導があった

 

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パートを辞める時の切り出し方【伝え方・タイミング】

パートを辞める時には、伝え方とタイミングが大切です。ここではパートを円満退職するための、退職を切り出すマナーをご紹介します。

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パートを辞める時の伝え方

パートを辞める時は、必ずパート先の一番偉い人に直接伝えるようにします。

いきなり伝えるのは難しいので、以下のポイントを意識して言いたいことをまとめておきましょう。

退職の意志ははっきり伝えないと「気持ちはわかったからもう一度よく考えて欲しい」「次の人が来るまで働いてください」など、引き止められてしまう可能性があります。

また感謝の気持ちを伝えると、上司に好印象を与えやすいです。

嫌な上司に感謝する気持ちになんてなれません

確かに理不尽な扱いをしてきた上司に、心から感謝するのは難しいですよね。しかし上司も人間です。あなたからの感謝の言葉を聞いて、対応が優しくなすはずです

退職日までの日を穏やかに過ごすためにも、感謝の言葉は必ず伝えるようにしましょう。

パートを辞めることを切り出すタイミング

「退職の意志を伝えてから２週間経たないと退職できない」と民法で定められています。しかしそれ以外にも、円満退職をするためには「上司や職場に迷惑をかけないタイミング」を心がけなければいけません。

まず当然ですが、繁忙期や上司が忙しい時間は避けるようにしましょう。またいきなり退職の話をし始めるのではなく、「少しお話があるのですが、ご都合のいいお時間はありますか？」と事前にアポを取っておくことが大切です。そうしておくことで上司が時間を調整して、話をする時間を作ってくれます。

次にシフトで出勤日を決めている職場では、シフトを組む前に退職を伝えておきましょう。もしシフトが完成してから退職を伝えると、再度人数の調整をしなくてはいけません。そのためシフト作成者はもちろん、他の従業員の人達にも迷惑をかけることになります。

パートを辞めることを切り出すタイミングは職場・上司・従業員の人達への配慮が重要です。

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「パートを辞める」を切り出せないときの解決法

どんなにパートを辞めるときの伝え方やタイミングがわかっても、「パート辞めます」自体が切り出しづらいという人もいることでしょう。残念ながらパートを辞めるなら退職の意志は必ず伝えなければいけません。

ここでは「パートを辞める」を切り出せないときの３つの解決法をご紹介します。

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解決法①パート先に電話で辞める旨を伝える

「パート辞めます」を電話で伝えれば、対面で伝えるよりも精神的な負担が軽いです。またあらかじめ伝える内容をメモでまとめられるので、伝え漏れや伝え間違いを防ぐことができます。

電話で伝える時も、伝える相手は直接の上司でなければいけません。シフトを確認して上司が出勤している日に電話するようにしましょう。電話口に出た人に伝言を頼むのは、絶対にNGです。また、上司が忙しいと予想される時間に電話するのも避けましょう。上司が手を離せない状況だと「忙しいからまた今度」など、まともに取りあってもらえない可能性があります。

電話で退職を伝えるときのポイントは、「退職の意志」と「退職希望日」をはっきりと伝えることです。

解決法②メールやLINEで辞める旨を伝える

上司がめったに職場に来ない場合や上司とシフトが合わない場合、メールやLINEで伝えることも有効な方法です。特に上司が苦手な人は上司の険しい表情を見たり威圧的な声を聞いたりする必要がないので、退職を言いにくい状況を回避することができます。

ただしLINEで伝えるときには注意が必要です。最近はLINEを連絡ツールとして利用している職場も多いですが、メールよりカジュアルに感じられます。店長との関係性がそれほど近くない場合は利用を控えたほうがいいでしょう。

パートを辞める連絡をメールでする際の例文

メールで伝えるときは、「退職の意志」「退職希望日」「感謝の言葉」を漏れなく入れるようにしましょう。

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パートを辞める連絡をLINEでする際の例文

LINEでもメールと同じように退職の意志ははっきりと伝える必要があります。しかしLINEはメールと違い、長い文章を送るのにはあまり向いていません。もしも退職理由が長い場合は「一身上の都合」や「家庭の事情」にして、文章量を抑えましょう。

退職理由の詳細は上司から求められたときに、無理のない範囲で伝えれば十分です。

解決法③退職代行に依頼する

パートを辞めるなら必ず退職の意志を伝えなくてはいけません。しかし上司が高圧的だったり心身共に限界だったり、様々な理由で自力では退職を切り出せないこともあるはずです。

そのようなときは退職代行の利用を検討しましょう。退職代行は「依頼人に代わって退職を伝える」サービスです。退職代行に依頼すれば、自分の口で退職を切り出さなくてよくなります。

退職代行を利用するには費用がかかります。しかしどんなブラック企業でも「確実に退職できる」なら、むしろお得と言えるかもしれません。

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始めたばかりのパートを辞めるときの退職理由

「パートを辞めます」と切り出すときは、どんな理由であっても緊張するものです。特に人間関係や労働環境が理由で退職するときはなおのことでしょう。

始めたばかりのパートを辞めるときに使いやすい退職理由は、以下の4つです。

退職理由は、上司やパート先が納得しやすい内容を伝えるようにしましょう。

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退職理由①家庭の事情でパートを続けられない

家庭の事情と一言で言っても大変幅広いです。

パートで働いている人は「家庭のことと両立できる働き方を求めている」ことがほとんどです。そのため働き続けられるかどうかは、家庭環境やライフスタイルに大きく左右されます。

退職理由は、上司にわかりやすく伝える必要があります。しかし家庭の事情はプライベートな内容が多いので、詳細を伝えたくない人も少なくないでしょう。これ以上は聞かれたくないというときは、「プライベートに関わることなので…（お察しください）」とやんわりお断りすれば問題ありません。

退職理由②資格を取るために学業に専念する

「資格を取るため学業に専念する」「大学に入り直す」などは、退職を希望する人の人生に関わる大きな決断です。職場は大事な決断を阻んでまで、従業員の人生を保障することはできません。

つまり学業に専念するといった内容は、上司に引き止められにくい退職理由です。

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退職理由③体調不良で働けない

体調不良で働き続けることができない場合、即日退職も可能です。なぜなら民法第628条には、以下のように定められているからです。

当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。（民法第628条）

体調不良は民法第628条の「やむを得ない事由」に該当します。もしパート先の上司が疑り深い性格の場合は、あらかじめ診断書を用意しておきましょう。退職理由を伝えるときに提出すると、退職を納得させる大きな後押しになるはずです。

退職理由④正社員として違う会社で働くことになった

パートから正社員になると、給料や福利厚生などの待遇がよくなります。学業に専念する場合と同じく、職場は大事な決断を阻んでまで、従業員の人生を保障できません。

また新しい職場の初出社日が決定していると「退職するしかない」ので、辞める側も退職を切り出しやすくなるはずです。

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パートを辞める際に覚えておきたい注意事項

パートを辞める際には伝え方やタイミングの他に、覚えておきたい注意事項があります。

パートを辞めることを切り出すのは勇気のいることです。しかし逃げたりごまかしたりすることで、余計なトラブルが起きるかもしれません。

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パートをバックレて辞めない

すでにお伝えしましたが、「退職の意志」を伝えずにパートを辞めるのはNGです。バックレは退職ではなく「無断欠勤状態」です。

無断欠勤すると、以下のようなリスクがあります。

パートで懲戒解雇なんておおげさだと思われるかもしれませんが、職場によっては「〇回無断欠勤が続いたら懲戒解雇」など就業規則でルールが決められています。懲戒解雇は転職や失業手当の受給に不利になることもあるので、注意が必要です。

「自分で退職を伝えられない」ときはバックレではなく、退職代行を利用して退職しましょう。

パートを辞める退職理由で嘘をつかない

パートを辞める理由は、基本的に嘘をつかないようにしましょう。

ただし退職したい理由が「時給が上がらない」「人間関係が悪い」「業務内容がつまらない」など、パート先からみると「職場に対する批判」になるようなことは、言わないほうが無難です。批判をそのまま伝えてしまうと職場からの心象が悪くなり、退職日まで居心地の悪い思いをするかもしれません。

職場に対する批判はポジティブな内容に言い換えることが大切です。

このように言い換えれば、嘘をつかずに退職理由を伝えることができます。

しかしどうしてもうまい言い換えが思い浮かばなければ、「嘘の退職理由」を伝えることもアリです。しかし後でバレる可能性のある嘘はやめましょう。例えば「遠くへ引っ越す」と言って辞めたのに、後日元職場の人に近所でばったり会ってしまったら気まずいですよね。

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切り出しにくくても辞めたほうがいい！パートの辞め時の3つのサイン

最後にパートの辞め時の3つのサインをご紹介します。もしこのような兆候が見られたら「パートを辞めるべきときが来た」と思ってください。

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サイン①職場に行くのが嫌な状態が続いている

職場でストレスを抱えてしまうと心に余裕がなくなってしまい、私生活にも悪影響を及ぼす可能性があります。パートで働くことは、家庭を支えるうえで大切なことです。同時にパートの人は、家庭との両立を前提として働いている人がほとんどでしょう。

家庭に悪影響を及ぼすような職場は辞めて、よりよい環境を探しましょう。

サイン②ストレスで体調不良になっている

職場のストレスのせいで心身に影響が出ている場合も、パート辞め時のサインです。次のような症状が2週間以上続いている場合は、うつ病の可能性があります。

身体に表れるうつ病の初期症状	心に表れるうつ病の初期症状
食欲がない 体重が減る 眠れない 身体がだるい めまい・耳鳴り	落ち込みやすい 気分が重い やる気がなくなる イライラする 涙もろくなる 集中力がなくなる

無理して働き続けると、重症化して日常生活が困難になることもあります。

サイン③明らかなパワハラを受けている

職場には年齢・経験など様々な人が働いています。そのため何かしら人間関係の悩みがあるのは仕方ありません。ただしむやみに怒鳴られたり人格を否定されたりといった明らかなパワハラを受けているなら、退職したほうがいい状況といえます。

もちろん職場の人事部や労働局などに相談し、環境改善を働きかけてもらう方法もあります。しかし改善には時間がかかりますし、改善が成功するとは限りません。その間「辛い」「怖い」気持ちを我慢するくらいなら、新しい職場に移ったほうが賢明です。

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パートを辞めるときの切り出し方は？方法から退職理由まで徹底解説まとめ

「パートを辞める」のを切り出すのはとても勇気のいることですが、退職の意志を伝えずに退職することはできません。

上司に直接伝えるのが難しいときは、電話やメール、LINEを使いましょう。あらかじめ伝える文章をまとめることができるので、緊張の緩和が可能です。

もし自分で退職を伝えるのが無理なときは、退職代行の利用を検討してください。退職代行なら退職を伝える精神的な負担から解放され、スムーズに退職することができます。

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