A・Kさん
Y・Tさん
20代は若くエネルギーに溢れている年代です。だからといって疲れないわけではありません。職場の状況や仕事内容によっては「仕事を辞めてゆっくりしたい」と、悩んでいる人もいますよね?
この記事では仕事をゆっくりしたい20代のために、5つの選択肢を解説します。ゆっくり期間中の過ごし方のポイントもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください
【事実】20代の3割が3年以内に仕事を辞めている
2021年10月に厚生労働省の発表したデータによると、大卒新卒の3年以内の離職率は以下になることがわかっています。
年度 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
離職率
(%) |
31.0 | 32.4 | 32.3 | 31.9 | 32.2 | 31.8 | 32.0 | 32.8 | 31.2 | 31.5 |
表からわかるように、3年のうちに約3人に1人が退職しているということになります。つまり「20代の退職は決して珍しいことではない」といえるでしょう。
仕事を辞めてゆっくりしたいなら20代のうちがいい理由
「仕事を辞めてゆっくりしたい」を実現するなら、20代のうちに行動したほうがいい理由は5つあります。
- 仕事を辞めても転職先が見つかりやすいから
- ストレスによる体調不良を治すなら早い方がいいから
- 既に20代でツライ職場に定年までいられるわけないから
- 仕事を辞めてもスキルアップできるから
- 所帯を持つと、簡単に退職できなくなるから
理由①仕事を辞めても転職先が見つかりやすいから
20代は仕事を辞めても転職先が見つかりやすいです。転職は若ければ若いほど有利な傾向があります。
- 経験よりもポテンシャルが重視される
- 未経験の業界にチャレンジできる
- 第二新卒の求人に応募可能
20代は経験やスキルよりも、今後の成長と活躍に期待した採用をされることが多いです。また採用がポテンシャル重視であることから、やってみたいと思えば全く未経験の業界にもチャレンジできます。
さらに新卒から3年以内であれば、第二新卒の求人に応募することも可能です。第二新卒は仕事が未経験でも基本的なビジネスマナーなどの教育が省けるため、中途採用している企業からは大変需要が高いといわれています。
よほど何年間も離職しない限り、20代が転職で不安になる必要はないでしょう。
理由②ストレスによる体調不良を治すなら早い方がいいから
ストレスが原因で体調不良になっているなら、退職して早く治療に専念しましょう。
20代は若いので、多少体調が悪くても体力に任せて無理に働いてしまうことも多いはずです。無理に働き続けると、知らぬ間にストレスが溜まってしまいます。また職場の雰囲気や上司・先輩のパワハラなどによって、ストレスが蓄積していることもあるでしょう。
会社に勤務している以上、誰でも多少のストレスを抱えています。うまく発散させることも、社会人として大切なスキルです。しかし発散し切れないほどの過度なストレスは心身に様々な影響を及ぼします。
- 睡眠障害
- 感情のコントロールが難しい
- めまい
- 頭痛
- 職場でずっと緊張する
- 不安で仕事に集中できない
ストレスによる心身の不調は放っておくと、重度な精神疾患になる可能性があります。また重症化すると、治療に時間がかかるため再就職が困難になるかもしれません。
理由③既に20代でツライ職場に定年までいられるわけないから
仕事が辛いと思う理由は人それぞれです。例えば「仕事が覚えられない」「職場になかなかなじめない」ということであれば、時間が解決してくれることもあります。
しかし以下のような場合、何年経っても解決することは難しいです。
- 会社の社風や風土が合わない
- 違法な長時間労働やサービス残業が当たり前
- 仕事内容に興味が持てない
20代は「まだ辞めるには早い」と考える人もいます。しかし同じ会社にいる以上解決しない悩みを抱えたまま、30年40年と働くのは辛いですよね。
また我慢して働き続けても、いつかは限界がきてしまいます。そのうえ転職は年齢が上がるほど条件が厳しいので、退職したくてもできない状況になるかもしれません。
貴重な20代の時間を無駄にしないために、転職することをおすすめします。
理由④仕事を辞めてもスキルアップできるから
20代は若いので、様々なことを学び吸収することができます。学校などで専門的な知識を学びスキルアップするなら、20代のうちにチャレンジすべきです。
ゆっくりする間に保育士や税理士など、国家資格の取得に励むのもいいでしょう。またスキルアップをした結果、起業やフリーランスで活動するチャンスもあるはずです。
理由⑤所帯を持つと、簡単に退職できなくなるから
20代は所帯を持っていない人も多いでしょう。独身のうちは働いた給料は「自分のため」に使うことができます。
しかし所帯を持つと働くのは「家族のためにお金を稼ぐ」ことになります。そのため養う家族がいると、自分の考えだけで仕事を辞めることはできません。
- 収入がなくなったら一家で路頭に迷うことになる
- 親の介護にお金がかかる
- 子ども進学に学費を稼がなくてはいけない
このようなことを考えなくていいのは、20代のうちです。
仕事を辞めてゆっくりしたい20代が取れる選択肢
仕事を辞めてゆっくりしたい20代には、どのような選択肢が取れるのでしょうか。
- 「仕事はお金を稼ぐため」と割り切り頑張る
- 休職・有給休暇を取り、リフレッシュする
- 部署異動を願い出る
- 趣味を作り仕事を頑張る理由を探す
- 今の仕事を辞めて転職する
「辞めてゆっくりしたいけど退職の勇気がない」という方にも有効な方法がありますので、ぜひ参考にしてください。
選択肢①「仕事はお金を稼ぐため」と割り切り頑張る
第一の選択肢は「仕事はお金を稼ぐため」と割り切ってしまうことです。
B・Iさん
U・Aさん
仕事を辛いと感じている人は、仕事に過度に期待している部分があるようです。もちろんやりがいを感じ、熱意を注げる仕事に就いている人もいます。しかし会社で働いている以上は希望していた業務ではなかったり、思い描いていた社会人生活と違ったりといったことの方が多いのが現実です。
仕事に過剰に期待してしまうと、裏切られるたびに傷ついて精神的に辛くなるでしょう。「仕事はお金を稼ぐためのもの、楽しむものではない」と割り切れば辛さは軽減されます。また少しだけ力を抜いて、気楽に仕事と向き合うことができるはずです。
選択肢②休職・有給休暇を取り、リフレッシュする
休息が取れていないほど忙しくて疲れてしまっているときは、休職制度や有給を利用して休むようにしましょう。趣味に没頭したり旅行に行ったりしてリフレッシュすれば、心身ともに回復していきます。
また忙しく働き続けていると、脳も疲れ切った状態になります。脳が疲弊していると冷静に判断ができないので、安易に「辞める選択」をしてしまいかねません。脳もしっかりリフレッシュしたうえで、今後どうすべきかを考えるようにしましょう。
選択肢③部署異動を願い出る
部署の雰囲気や人間関係が理由で「辞めたい」と思っているのなら、部署異動を願い出るのもいい方法です。部署異動できれば職場の雰囲気ががらりと変わるので、活き活きと働くことができるかもしれません。
ただし部署異動を願い出るときは以下のことに注意しましょう。
- 部署異動できる可能性は高いか
- 異動すれば辛い原因が軽減されるか
- 異動先で居心地が悪くならないか
一つでも当てはまらないなら、部署異動よりも退職することをおすすめします。
選択肢④趣味を作り仕事を頑張る理由を探す
趣味を作って仕事を頑張る理由を探してみましょう。仕事ばかりをしていると休みの日まで仕事のことを考えてしまうので、心身の休まる時間がありません。趣味はストレス解消になるので、休日後はまた新たな気持ちで仕事にのぞむことができます。
また趣味をきっかけに新しい仲間に出会えるはずです。趣味仲間は好きな物が同じでも、普段はそれぞれ違う会社や人間関係のなかにいます。そのため、新しい考え方や今まで知らなかった知識を得ることができるでしょう。
仲間から得た新しい考え方が仕事の励みになることもありますし、あなたの考えが誰かに影響を与えるかもしれません。そのようなやりとりが面白くなり、仕事を頑張る理由になることもあります。
選択肢⑤今の仕事を辞めて転職する
辞めたい気持ちのままに仕事を辞める選択肢もあります。仕事を辞めれば、嫌な職場や上司、業務など全てから解放されるでしょう。悩みがクリアされれば、一から再出発することが可能です。
ただし会社は一度「辞めます」を受理されてしまうと、取り消すことはできません。
退職したことを後悔しないために、「なぜ退職したいのか」「退職後なにをするつもりなのか」自己分析をしてから退職を申し出るようにしましょう。
仕事辞めたいと言いにくい20代には退職代行がおすすめ
仕事を辞める決意ができても、退職の申し出をしづらい人もいます。
- お世話になった会社に退職を言いづらい
- 上司が怖くて退職を言えない
- 精神的に辛くて会社に行けない
- 退職を伝えたけど受け入れてもらえない
どんな理由であっても、退職代行ならスムーズに退職することができます。「仕事を辞めたい」と言いにくい20代が退職代行を利用するメリットは以下の通りです。
仕事辞めたいと言いにくい20代が退職代行を利用するメリット
- 会社に行かずに退職できる
- 上司に会わずに退職できる
- 会社や上司と連絡取らなくてもいい
- 即日退職に対応している
- 有給や未払残業代の交渉ができる
- 退職書類を確実に受け取れる
退職代行はスマホ一つで依頼・退職することができます。「仕事辞めたい」で悩んでいるなら、気軽に相談してみてください。
20代で仕事を辞めてゆっくりしてる間の過ごし方
20代で仕事を辞めてゆっくりするのはいいですが、退職後ダラダラと過ごすとただの時間の無駄になってしまいます。
- 規則正しい生活リズムを心がける
- ゆっくりする期限を決めておく
- 転職の採用面接で「なぜゆっくりしていたか」答えられるようにしておく
- テレビやスマホなどで世間の情報を仕入れておく
仕事を辞めてゆっくりする間は上のようなことを意識して、有意義な時間を過ごすようにしましょう。
規則正しい生活リズムを心がける
仕事を辞めると出勤時間に合わせて起きる必要がなくなります。そのため「夜更かし」「ダラダラ寝」をしてしまいがちです。しかし一度生活リズムを崩すと、元に戻すのは簡単ではありません。
仕事を辞めている期間も食事や睡眠の時間を規則正しくし、いつでも再就職できる準備をしておきましょう。
ゆっくりする期限を決めておく
仕事を辞める前に「ゆっくりする期限」を決めておきましょう。期限を区切らずにダラダラしてしまうと、社会復帰するタイミングを逃してしまいます。
せっかくやりたいことや転職のチャンスが溢れている20代なのに、ダラダラと年月が過ぎていくことでどこにも雇ってもらえなくなってしまってはもったいないです。
- 1ヶ月経ったら転職活動を始める
- △月までに資格を取る
- 貯金が〇万円になるまではゆっくりしてOK
数字で具体的に期限を決めるようにしましょう。
転職の採用面接で「なぜゆっくりしていたか」答えられるようにしておく
仕事を辞めた後、少しは文字通り「ゆっくり」していても構いません。しかし転職活動を視野に入れて、面接で話せるようなエピソードづくりをしておきましょう。
転職の採用面接では、「離職期間に何をしていたいのか」質問されます。離職期間が長いほどその傾向は強いです。もし質問されたときに「何もしていませんでした」では、印象が悪いです。当然、採用される可能性も低くなってしまうでしょう。
反対に「御社に入社するため、○○の資格を取りました」「△△の経験を積むために、アルバイトをしていました」というエピソードがあれば、会社へのいいアピールができます。
テレビやスマホなどで世間の情報を仕入れておく
テレビやスマホなどで、世間の情報を仕入れておくことも大切です。会社を辞めると社会との関わりが薄くなるため、世間に疎くなってしまうこともあります。
情報の鮮度が高いテレビやラジオもいいですが、せっかく時間があるなら転職を希望する業界の業界紙などにも目を通してみましょう。専門性の高い情報が得られるので、採用面接はもちろん就職してからもその知識は役に立つはずです。
またネットニュースやニュースアプリも便利です。しかし自分の興味のあるニュースが優先的にあがってきてしまいます。情報が偏りがちになるので、注意しながら利用してください。
20代で仕事を辞めてゆっくりした人の体験談
最後に20代で仕事を辞めてゆっくりした人達の体験談を3つご紹介します。
仕事から逃げたいを実現した20代女性
A・Kさん
仕事していたときは朝出勤して仕事して、残業して、終電間近で帰って、夜中に寝ての繰り返しでした。毎日会社に縛られている感じがして、休日もしんどかったです。
仕事辞めたらストレスフリーになった20代男性
B・Iさん
面白いものでせっかく会社辞められた後すぐに仕事したくなりました。働くのは嫌いじゃないので。
本当は半年くらいゆっくりしようと思ったけど、結局辞めて2ヶ月後から今の会社に転職しています。未経験でITに飛び込んだんですけど、意外と性に合ってるみたいで今は毎日楽しくてしかたありません。
「仕事辞めたいは甘えだ!」とパワハラを受けて退職した20代女性
Y・Tさん
自分で退職できなかったのは情けないかもしれないけど、あのとき辞めていなかったら死んでいたかもしれないです。今は病院に通いながらゆっくりしています。
仕事を辞めてゆっくりしたい20代が取れる選択肢は5つ!まとめ
仕事を辞めてゆっくりするなら20代のうちに実行しましょう。またゆっくりするならダラダラ過ごすのではなく「期間を区切る」「規則正しい生活を心がける」など、いつでも社会復帰できる体制を整えることが大切です。
もし会社を辞めてゆっくりしたいのに「辞められない」というときには退職代行を利用してください。退職代行なら、どんなブラック企業でも必ず退職することができます。