育休中の退職マニュアル｜タイミング・退職理由・伝え方

育休を取得してみると「想像以上に子育てが大変だった」と気づき、だんだん子育てと仕事の両立が難しく思えてくることもありますよね。

当初は職場復帰することを考えていたものの、今では完全に気持ちが変わってしまい、退職を検討している方も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、育休中に退職を考えている方に向けて「退職で気をつけるべきポイント」や「退職理由の伝え方」をご紹介します。

全体像を把握したい方のためにも”退職までの流れ”を具体的に解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】育休中でも退職は出来る！

育休中の方のなかには、「今退職しても大丈夫なのかな？」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか？

結論、育休中でも問題なく退職可能です。
特に法律で縛られていることもないので、安心してください。

実際にあなたの他にも育休を取得し、気が変わって退職した人はたくさんいます。
ただし、育休は職場復帰を前提とした休みなので、最低限のマナーは守って退職しましょう。

伝え方やタイミングなどの細かい部分についてはこれから解説します。

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育休中の退職で気を付けるべきポイント

育休中に退職したい方のなかには、「何に気をつけたらいいんだろう？」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか？

ポイント①育児休業給付金や保険料免除が利用できなくなる

育休中に退職する場合、金銭的に損をします。
なぜなら「育児休業給付金」や「保険料免除」が利用できなくなるからです。

上記の制度は職場復帰を前提に利用できるため、育休中にそのまま退職をする場合、打ち切られてしまいます。

育休の期間があと半年残っている場合、半年分の給付金と保険料分を損することになります。

会社に多少の迷惑はかかるかもしれませんが、お金の面で得をしたい方はすべての育休を消化してから退職するのがベストでしょう。

ポイント②育休中の退職日は慎重に検討する

育休中に退職する場合、“退職日”は慎重に検討しましょう。

先ほどもお伝えした通り、育休中に退職すると育児休業給付金や保険料免除が打ち切られ、金銭的に損をします。

もちろん、会社に一切の迷惑を掛けたくないのであれば早めに伝えるべきですが、「子どものためにも受け取れるお金はもらっておきたい」という感情がある場合、遅めに退職日を考えるべきでしょう。

ポイント③可能であれば有給を全て消化する

育休明けに退職する場合、有給休暇をすべて消化してしまうのもオススメです。
給料をもらいつつ休みが取れるため、利用しない手はないでしょう。

ただし、職場復帰する素振りを見せておきながら有給休暇を取って退職するわけですから、会社には多大な迷惑となります。

「人員確保のペース」や「仕事の割り振り」に狂いが生じ、周りの社員から冷たい目線を送られる可能性があるため、有給休暇を取得する際は一定の覚悟が必要です。

ポイント④育休中に子供の預け先を決めておく

育休中に転職する場合、子供の預け先は決めておきましょう。
なぜなら、子供の預け先が決まっていないと、転職の”不採用リスク”が高まるからです。

採用側からすると「入園が決まらず内定辞退があるのでは？」といった懸念が生じるため、採用されづらくなります。

転職でスムーズに採用されたい方は、以下の預け先を参考にしてみてください。

子供の預け先もさまざまです。

子育てと仕事の両立への一歩として、まずは預け先を確保しましょう。

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育休中に退職する方法｜タイミング・退職理由・伝え方

育休中の退職を考えている方のなかには、「退職を伝えるときってどうしたらいいんだろう？」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか？

育休中に退職する場合はいつ言うべき？最適なタイミング

退職の旨を伝えるタイミングは、1ヶ月〜2ヶ月前に伝えるのが親切です。
法律的には「退職日の2週間前」であれば問題ありません。

ただし就業規則によって異なるケースもあるため、自身が勤務している会社の就業規則はよく確認しておきましょう。

また、「育休中と育休後、どちらのタイミングで伝えようか？」で迷っている方は、以下を参考にしてみてください。

伝えるタイミング	おすすめな人
育休中	会社に一切の迷惑を掛けたくない人
育休後	できるだけ金銭面で得をしたい人

育休中に退職する際におすすめの退職理由

育休中に退職する場合、退職理由は「一身上の都合」でOKです。
法律的にも「退職理由は具体的に述べなければならない」といった決まりはありません。

上司に具体的な理由を聞かれることもあるかもしれませんが、無理に答えなくてもよいです。

とはいえ、「理由を述べないのは気がひける」という方も多いと思うので、その場合は「育休と仕事の両立が難しいと感じました」などと伝えるのがオススメです。

育児と仕事の両立の難しさを語れば、上司も納得してくれやすいでしょう。

育休中の退職の伝え方【例文付き】

育休中に退職する方のなかには、「口頭で伝えるのが苦手」な方も多いと思います。

そんな方のために、電話で退職を伝える際の例文をご紹介します。

お忙しい中申し訳ございません。この度お伝えしたいことがありお電話させていただきました。 実は育児の件もあり、退職をさせていただきたいと考えております。急なご連絡で申し訳ございません。本来であれば出社して直接お伝えすべきなのですが、お電話という形になってしまい大変申し訳ございません。

もちろん、必ずしも上記をそのまま伝える必要はありません。
あなたなりの納得してもらいやすい退職理由があれば、それを交えて伝えてみてください。

いずれにしても、誠意のある伝達をすることが大切です。

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育休中に退職する際の流れ

これから退職をしようとしている方のなかには、「退職の一連の流れって？」と気になっている方も多いのではないでしょうか？

退職の流れの全体像を把握したい方は、以下を参考にしてみてください。

通常であれば引き継ぎのプロセスもありますが、育休中であれば業務に関わっていないため、引き継ぎはありません。

上司に伝達するのが一番勇気がいるところかもしれませんが、スムーズに退職するためにもサクッと行動に移してしまいましょう。

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育休中に引っ越しが決まった場合の退職について

育休中の方のなかには、「急遽、夫の転勤が決まったから退職しないといけない」といった状態にになり困っている方も多いのではないでしょうか？

そんな方は、すぐにその旨を会社に伝えましょう。

引っ越しがまだ確定していなかったとしても、早めに伝達しておくことで会社もスムーズに対応しやすくなります。

夫の転勤の可能性が出てきた時点で、直属の上司に相談するのがオススメです。
そして引っ越し日が確定したら、再度伝達するのがよいでしょう。

育休中に退職するメリット

育休中に退職しようとしている方のなかには、「そのまま退職するメリットってなんだろう？」と気になっている方も多いのではないでしょうか？

メリット①失業保険の給付が出来る

育休中に退職するメリットの1つに、失業保険の給付があります。

以下の条件に該当する場合、失業保険を受給可能です。

失業保険を受給できれば、金銭的な不安なく転職活動ができます。

安心して転職活動をするためにも、失業保険の申請は忘れず行いましょう。

メリット②子育てに専念することが出来て負担が減る

育休中に退職するメリットの1つに、子育ての専念があります。
育休を取得したものの、想像以上に忙しいと感じている方も多いでしょう。

圧倒的な時間不足な中で仕事に復帰した場合、子育てに支障が出てしまう可能性があるので、思い切って退職するのは親としての英断といえます。

仕事と子育ての両立が厳しいと感じる方は、子育に専念することを検討してみましょう。

メリット③自分の時間も作ることができる

育休中に退職するメリットの1つに、自分の時間の確保があります。

仕事に復帰する道を選んだ場合、いうまでもなく今以上に忙しくなりますが、退職という道を選べば時間に余裕が生まれます。

子育てに時間を割けるのはもちろん、趣味や友達との付き合いなど自分のための時間も確保できます。
みんながみんな忙しさに耐性があるわけではないので、自身の性格を踏まえて検討してみましょう。

まわりの人以上に「1人の時間」を大切にする人は、時間がタイトになりすぎるとストレスに耐えられなくなる可能性があるので、思い切って退職する方が賢明かもしれません。

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育休中に退職するデメリット【不安解消】

育休中に退職しようとしている方のなかには、「退職するとどんなデメリットがあるんだろう？」と気になっている方も多いのではないでしょうか？

デメリット①保育園を退園させられる可能性がある

育休中に退職するデメリットの1つに、保育園に入園できなくなるリスクがあります。
すでに入園が決まっている場合、内定を取り消されるかもしれないため注意が必要です。

仕事復帰せずに退職するということは、入園希望者としての優先度を下げる行為になるため、「あなたは時間に余裕があるので他の方を優先させます」ということになりかねません。

入園者の優先度の決定にはさまざまな要因が絡んできますが、仕事に復帰するかしないかは育児に割ける時間が大きく変わってくるため、大きなポイントとなります。

現在保活中で内定を取り消されたくない方は、慎重に考えたうえで退職しましょう。

デメリット②キャリアの再構築が大変

育休中に退職するデメリットの1つに、キャリア再構築の苦労があります。

子供がいない状態での転職活動であれば比較的容易ですが、その逆となると子供の面倒を見ながら応募書類を書き面接をしなければならないため大変です。

また再就職する場合、時短勤務制度が利用しづらくなる恐れがあります。

入社後１年以上経過しないと時短勤務できない会社がほとんどのため、一度退職すると子育てと仕事の両立が難しくなるかもしれません。

これから退職をしようとしている方は、時短勤務がすぐに利用できないリスクもあることも視野に入れて検討しましょう。

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育休中の退職に関するよくある質問

育休中で退職を検討している方のなかには、「みんなどんな風に悩んでいるんだろう？」と気になっている方も多いのではないでしょうか？

育休中の退職は電話で伝えても大丈夫？

育休中の退職は、できるだけ口頭で伝えましょう。
電話やメールで伝えられないこともありませんが、退職の件は直接伝えるのがマナーです。

とはいえ、「やむを得ない理由」があり、対面では伝えられないケースもあると思います。
体調不良や何らかの病気があるせいで口頭での伝達が難しい場合、電話で伝えましょう。

育休中の退職理由は嘘の内容でも大丈夫？

退職理由として嘘の内容を伝えるのは基本的に良くありませんが、「嘘も方便」と捉えれば問題ないでしょう。

そもそも退職理由を具体的に述べる必要はないですし、法律的な縛りもありません。

上司に家庭の事情などを知られたくない場合、「一身上の都合により退職します」と伝えるだけで十分です。

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育休中に退職する場合、退職日はいつにしたらいい？

育休中に退職する場合、おすすめの退職日は場合によって異なります。

おすすめの退職日は大きく分けて以下の2パターンがあります。

会社に迷惑をかけたくない場合、早めに退職日を設定するのがおすすめです。

会社側はあなたが仕事復帰する予定でスケジュールを組んでいるので、早めに伝えた方が迷惑がかからずに済みます。

一方で、金銭面で得をしたい場合、育休を消化しきってから退職するのがおすすめです。

退職が決まると「育児休業給付金」や「保険料免除」は打ち切られてしまうので、金銭的な恩恵を受けたい方は育休を消化してから伝えましょう。

ずる賢い考えかもしれませんが、子供のためにも貰えるお金は貰っておくのは生存戦略としてアリでしょう。

育休中に退職した場合、手当はいつまで貰えるの？

育休中に退職した場合、それ以降は育児休業給付金はもらえなくなります。

厚生労働省のサイトには、以下のような記載があります。

育児休業給付金の受給資格確認後に、退職する予定となり、退職した場合は、その退職日を含む支給単位期間の一つ前の支給単位期間までは支給対象となります（支給単位期間の末日で退職した場合は当該期間も含む。）。

引用：厚生労働省

つまり、退職日が早いほど手当が打ち切られるタイミングも早くなります。
育児休業給付金は職場復帰を前提として設けられている制度のため、手当がなくなるのは当然といえば当然です。

これから退職日を設定する方は、手当がなくなることも踏まえて日にちを決めましょう。

【まとめ】育休中に退職することは可能？言うタイミングや伝え方を解説

いかがでしたか？
今回は、育休中に退職を考えている方に向けて「退職で気をつけるべきポイント」や「退職理由の伝え方」をご紹介しました。

それでは今回のまとめです。

「上司になんて言ったらいいんだろう…」と悩んでいる方には退職代行がおすすめです。
何十人、何百人と退職に導いてきたプロが、”あなたの代わりに”上司に退職の旨を伝達してくれます。

退職に踏み切れずにモヤモヤしている方は、ぜひ検討してみてください。
ちなみに、退職代行のメリットは以下の通りです。

退職代行はなんといっても丸投げできるのが魅力です。
「退職日」や「有給休暇」の交渉も行ってくれるため、安心して任せられます。

上司からの強烈な引き止めにあう不安もないので、ストレスフリーに退職したい方におすすめです。