採用が決定し、すぐに始まるのが試用期間です。
基本的に1ヶ月~3ヶ月ほどとなるのですが、この間に辞めたいと思うことがあります。
ですが、働きはじめてすぐということもあり、退職となると会社側に迷惑がかかるのでは?
と考えてしまいがちです。
今回は試用期間中の退職についてわかりやすく解説していきます。
試用期間中の退職で悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
- 会社側は逆に試用期間に辞めてくれた方がありがたいと感じる
- 試用期間に辞める場合、退職希望日の2週間前までに申し出る
- 辞めたいと言いにくい場合は退職代行を使おう
\ 24時間無料受付中! / 今すぐ退職代行を依頼する
結論:試用期間で辞めるのは迷惑ではない!
試用期間は、働きはじめてすぐの期間ということもあり、新しい生活や慣れない仕事内容から辞めたいと感じてしまうことがあります。
働きはじめたばかりなのですぐに辞めるのは迷惑がかかると考えてしまうかもしれません。
結論から言うと、試用期間で辞めることは全く迷惑ではありません。
試用期間とは、雇う側と雇われる側がこの先も仕事を続けられそうかを見極める期間となっているからです。
逆に試用期間で働きはじめたばかりだからと我慢して、後になってから辞められる方が会社側にとっては迷惑がかかります。
先輩や上司が、仕事を熱心に教えてくれたりするので気まずい気持ちはわかりますが、辞めると決めたのであればすぐに伝えるようにしましょう。
【大前提】試用期間中でも会社は辞められる
試用期間中と聞くと本採用とは違う退職のルールがあるのでは?と不安に思うかもしれませんが、退職における特別な理由はありません。
また、本採用後のルールとして就業規則に「辞める場合は3ヶ月前までに伝えること」といった決まりがある場合に関しても3ヶ月間働きつづける必要もありません。
試用期間中に辞めたいと感じたら、すぐに伝えるようにしましょう。
中には辞めたいことを伝えると「考えが甘い」「せめてもう少し我慢して働いてみたら?」と引き止められたり怒ってくる上司もいますが辞めることを認めないというのは法律違反となります。
確かに辛いと感じたらすぐにいいというわけではないのですが、自分の中で冷静に考えて前向きな理由で辞めるのであれば全く問題ありません。
労働者は退職の自由が法律で認められている
辞めたいと伝えた時に、引き止めたり怒って辞めることを認めないのは法律違反となります。
試用期間であってもそれ以外の期間であっても、全ての労働者には退職の自由が法律で定められているからです。
民法第627条により「期間の定めのない労働契約を結んでいる場合、退職の意思表示後2周間後には辞めていい」と決まっています。
雇用期間の契約をしている場合は、期間を満たす必要がありますが、これに関しても体調不良などやむを得ない事情があれば退職が可能です。
どうしても辞めることを認めてくれないといった場合、弁護士や退職代行サービスに相談してみるといいでしょう。
\ 24時間無料受付中! / 今すぐ退職代行を依頼する
【言い出すタイミング】退職希望日の2週間前までに申し出る
上記で説明したように、試用期間であっても辞めることができます。
退職のタイミングですが、通常の場合1ヶ月~3ヶ月前が基本的なタイミングとなっており、自分のポジションなどから業務の引き継ぎなどが完全に終わる期間を設定し退職日を決める流れとなります。
試用期間中の場合、このような業務の引き継ぎなどは一切ないので、基本的に最短で辞めても全く問題ありません。
民法第627条により、退職日の2周間前までに退職の意思を伝えることと決まりがあるので、2周間前までに伝えれば辞めることができます。
辞める理由などにもよりますが、会社側の合意があった場合に関しては即日で退職をすることもできます。
試用期間中に辞める際におすすめな退職理由3選
試用期間中に退職する場合、どのような理由であれば辞めやすいのか悩む方もいるのではないでしょうか。
おすすめの退職理由は3つあります。
- 理由①業務内容や社風が合わなかった
- 理由②体調不良で業務を継続することが難しい
- 理由③家業を継ぐことにした
この3つの退職理由について解説していきます。
理由①業務内容や社風が合わなかった
1つ目の退職理由が「業務内容や社風」が合わないことを正直に伝えるというものです。
試用期間は、お互いが長く働き続けることができるのかを見極める期間であるため、実際に働いてみて合わないと感じたら正直に伝えても全く問題ありません。
注意点として「業務の効率が良くない」「会社の考えがおかしい」など悪口にならないように気をつけましょう。
聞いている側にとっては不快ですし、その後の勤務が気まずくなってしまう恐れがあります。
理由②体調不良で業務を継続することが難しい
働きはじめてすぐの頃は、慣れない仕事を覚えるのに必死になったり、新しい生活リズムによりストレスなどが溜まりやすく体調を崩してしまうことがあります。
体の病気はもちろん、人間関係などに悩み精神的な病気になることも珍しいことではありません。
体の異常を感じた場合には、無理をせず退職の意思を伝えましょう。
体調不良なのに無理やり働かせたり「甘い!」と怒ってくるようなことは、ほぼ間違いなくないでしょう。
退職する場合、病院の診断書も一緒に提出するようにします。
理由③家業を継ぐことにした
3つ目の理由が実家のお店など、家業を継ぐため退社するというものです。
体調不良と同じく、拒否してまで仕事を続けさせるといったことはほぼ間違いなくないと言えます。
意思を伝える際には、家業を継ぐのがなぜいまなのか、考えておくようにしましょう。
退職の意思を伝えた際に「働き始める前からわかっていたことでは?」と聞かれてしまう可能性があるからです。
両親の体調不良など理由を伝えることで認めざるおえなくなります。
試用期間中に迷惑をかけずに会社を辞めるまでの流れ
試用期間中に退職する場合の流れは大きく4つのステップに分かれています。
- STEP①上司に退職の意思を伝える
- STEP②退職届を提出する
- STEP③制服や備品などを返却する
- STEP④お世話になった人への挨拶
この4つのステップについて解説していきます。
STEP①上司に退職の意思を伝える
まず一番はじめに行うのが、上司に退職の意思を伝えるということです。
どうしても伝えにくいという場合は、教育をしてくれている先輩などにまずは伝える流れをとっても大丈夫です。
上司に退職の意思を伝える場合、いきなり話し始めるのではなく「お伝えしたいことがありますのでお時間をいただけますでしょうか?」といった感じで時間をもらうようにします。
仕事中は忙しいので、なるべく休憩中や仕事前などに話すようにしましょう。
STEP②退職届を提出する
上司に退職の意思を伝え、辞めることが確定した場合は会社に対し退職届を提出します。
退職届を提出することで退職の手続きなどがはじまるため、必ず提出するようにしましょう。
退職届けは、白の便箋に書くようにしサイズはB5が一般的ですがA4の用紙でも問題ありません。
ハンコに関しては認印でも問題ないのですがシャチハタなどの使用は避けましょう。
STEP③制服や備品などを返却する
退職日には、貸与されていた制服や備品を返却します。
基本的に作業着などは洗濯してきれいにしてから返却となり、制服などの場合はクリーニングをしてから返します。
作業必要な道具や機械を借りていた場合に関しても、最後はきれいにして返却します。
退職日当日まで使用する場合、後日会社に持ってきたり、郵送での返却でも問題ありません。
作業着が破けてしまっていたりした場合は事前に伝えるようにしましょう。
STEP④お世話になった人への挨拶
退職日当日は、それまでにお世話になった人へ挨拶をしていきます。
試用期間中で全然仲良くなっていないという場合に関しても、必ず挨拶はするようにしましょう。
会社の規模や人数にもよりますが、基本的に同じ課の人などには挨拶をしていきます。
挨拶のタイミングに関しても、作業の手を止めない休憩中や仕事前などが理想なのですが、時間が無い場合は勤務中であっても問題ありません。
試用期間に辞めたいと言えない場合は退職代行を使おう
試用期間中に会社を辞めることは、全く問題がなく最短で2周間前までに伝えれば誰でも退職ができます。
ですが、中にはどうしても周りの目が気になったり、意思を伝えたのに引き止められて辞めにくくなる場合もあります。
このような場合におすすめするのが「退職代行サービス」です。
退職代行サービスとは、名前の通り退職に関する作業をあなたの代わりになって専門のスタッフが進めてくれます。
途中で出社したり上司などと話す必要はないので、負担なく退職することができます。
\ 24時間無料受付中! / 今すぐ退職代行を依頼する
退職代行なら試用期間でも即日退職が可能!
退職代行サービスのスタッフは、退職に関する法律などを熟知しており最善の方法で退職することが可能です。
退職するまでには、最短でも2周間は必要と解説しましたが、体調不良や家族の看病など条件が合えば即日退職も可能です。
また、条件に合わない場合でも、有給休暇の消化や欠勤扱いにより退職日まで出勤せずに辞めることもできます。
即日退職をする条件としては、会社側が合意するか「やむを得ない事由」がある場合です。
やむを得ない事由とは自身や家族の体調不良により、仕事の継続が難しい場合や会社側のパワハラなどが原因で退社するといったものがあります。
自分がどれに該当するかわからないという方は、退職代行業者の無料相談を受けてみるといいでしょう。
会社に迷惑をかけずに退職するための注意点
退職日の2周間までに退職の意思を伝えれば、誰でも問題なく退職できるのですが、注意点もあります。
注意点①無断欠勤やバックレをしない
注意点②SNSやブログに書き込みをしない
この2つの注意点について解説していきます。
注意点①無断欠勤やバックレをしない
試用期間中なら、まだ本採用となっていないから簡単に辞めれるのでは?と考え、退職の意思を伝えないまま無断欠勤をしたりしてバックレようと考える人がいます。
試用期間中であっても、本採用後であっても会社に雇われていることに変わりはなく、バックレ行為は会社に対し大きな迷惑がかかります。
バックレ行為が原因で大きな損失を与えてしまうと、懲戒解雇の処分となったり最悪の場合、損害賠償請求をされるリスクがあります。
懲戒解雇となった場合、次の転職活動に大きな影響がでてしまい転職が難しくなります。
絶対にバックレ行為はしないようにしましょう。
注意点②SNSやブログに書き込みをしない
フェイスブックやインスタグラムなど、SNSやブログへの書き込みにも注意が必要です。
退職の意思を伝え、退職が決定した場合や退職代行サービスを利用して退職するとなった場合、気が緩んでしまうことがあります。
体調不良が原因で退社するのに、遊びに行っている写真を投稿したり、楽しそうな写真を投稿してしまうと会社の人に見られてしまい「体調不良は嘘なのでは?」と思われてしまう可能性があります。
また、会社の情報などをブログに書き込んだ場合、内容によっては情報漏えいなどにより会社に大きな損失を与えてしまう可能性もあります。
退社するまではもちろん、退社後も投稿の内容には注意しましょう。
試用期間中に会社を辞める際によくある質問
試用期間中に会社を辞める場合、働きはじめてすぐということもあり、不安や疑問がある方もいるのではないでしょうか。
ここでは試用期間中の退職に関するよくある質問について解説していきます。
- 試用期間で辞めた場合、職歴欄の記載はどうする?
- 試用期間中に本採用を辞退することは出来る?
- 試用期間に退職すると怒られる?
この3つの質問について見ていきましょう。
試用期間で辞めた場合、職歴欄の記載はどうする?
試用期間中に退職して、数週間しか働いていない場合など、次の転職活動で履歴書に書きたくないと思う方は多いのではないでしょうか。
働いた日数が短い場合の履歴書への記入ですが、必ず書くようにしましょう。
日数関係なく、職歴は全て記載する必要があり仮に隠していたことがバレてしまった場合、経歴詐称とされ採用の取り消しなどになる可能性があります。
試用期間中に退職したことを知られることは、転職活動において不利になると思われがちですが、退職した理由を正しく説明できれば全く問題ありません。
試用期間中に本採用を辞退することは出来る?
試用期間が終わり本採用となる場合、雇われている側としてはそれを拒否することは可能です。
そのまま本採用以外の枠で働き続けることは難しいですが、退職という形で拒否することができます。
この場合、退職扱いとなるため試用期間が終わったあと、すぐに辞めますとはいかないので必ず試用期間終了日の2周間前までには伝えるようにしましょう。
ちなみに、試用期間が終わり企業側が労働者の本採用を拒否することも可能です。
この場合は解雇の扱いとなり、正当な理由がない限りできないのですが、通常の解雇に比べると広い範囲で認められやすいと言えます。
試用期間に退職すると怒られる?
試用期間中に退職すると、働きはじめということで怒られるのでは?と不安になるかもしれません。
退職に関しては、労働者全員に与えられている権利なので絶対に拒否できないのですが、怒られてしまう可能性は少なからずあります。
特に新卒などの場合、社会人になりたてということもあり「ただただ辛いことから逃げたいだけなのでは?」と思われ「これくらいで辞めるなんて甘い!」「もったいない!」と怒られたりする可能性があります。
そうならないためにも、退職する理由などは事前に考えておき会社側が納得しやすい内容にしておくといいでしょう。
怒られてしまい、どうしても辞めにくい場合などは退職代行へ依頼することをお勧めします。
試用期間で辞めるのは迷惑じゃない!
今回は試用期間中の退職について解説してきました。
試用期間は労働者と企業側の双方が仕事を続けていけるかを判断するための期間となるため、合わないと感じたらすぐに辞めても問題ありません。
また、一戦力として数えられているわけでもないため、退職することで会社側に迷惑がかかることはほとんどありません。
働きはじめたばかりということで、引き止められたり怒られる可能性はありますが、しっかりと退職の意思を伝えるようにしましょう。
どうしても認めてくれない場合や、気まずいといった時には退職代行の利用も検討してみましょう。