試用期間に辞めるのが気まずい方へ！言い出すコツと対処法をご紹介

試用期間というと特別な規定や罰則のある期間だと思われている人もいらっしゃることでしょう。

しかし実際は各会社が「お試し期間」としてそう呼んでいるだけで、「〇ヶ月しないといけない」
「期間中に辞めてはいけない」といった縛りはありません。

この記事では、試用期間中だけど退職したい人に向けて、退職を言い出すコツや
気まずさを緩和するための対処法をご紹介していきます。

【大前提】試用期間に退職することは迷惑ではない

大前提として試用期間に退職することは迷惑ではありません。

無理に長い間居続けるよりも「この会社と自分は合わない」と思った時点で見切りを付けてしまったほうが賢明といえます。

人事やってた頃、新卒研修中に突然辞めた社員がいてとても悲しかったけど、そのあとすぐ起業して今や界隈で知らない人はいないくらいのHR系サービスを立ち上げて活躍していたりする。どんな判断もその時点で正解か不正解かなんて誰も決められないんだよなぁ。

— クボケイタ＠PR/Evangelist | PR Table (@keiterpan2) April 6, 2020

また誰でも「辞める」・「辞めない」の判断の正解を導き出すのは難しいことです。しかし退職して別の方向で活躍できれば、前の職場の人達も喜んでくれるでしょう。

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試用期間中の退職に気まずさを感じる必要はない理由5選

試用期間中に退職することに気まずさを感じる必要はありません。なぜなら以下のような理由があるからです。

具体的に見ていきましょう。

理由①退職は法律で認められているから

そもそも「退職の自由」は法律で認められています。民法第627条には以下のように定められています。

（期間の定めのない雇用の解約の申入れ）
第六百二十七条　当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

つまり、退職の申し出をして2週間経てば退職可能です。退職を勤めている期間や経営者の都合で縛ることはできません。

理由②会社側は試用期間中に辞めてもらうほうがありがたい

せめて試用期間くらいは頑張ったほうがいいですよね

「試用期間後にすぐ辞められてしまうくらいなら、まだ使い物にならないうちに辞めてもらいたい」というのが会社の本音です。試用期間を終えてようやく一人前として働いてもらえるようになった頃に辞められると、今まで教えてきた労力も時間も全て無駄になってしまいます。

理由③いまどき転職は珍しいことではないから

リスクモンスター株式会社の20～60代の社会人男女500人を対象にした調査によると、転職経験の有無に対して転職経験があるのは56.6％という結果でした。実に2人に1人以上が転職経験があることがわかります。

また、転職経験があると回答した人のうち65.5％が複数回の転職経験があるという結果でした。

このように近頃は転職自体が珍しいものではなく、転職の理由も「職場の人間関係」「キャリアアップ」「よりよい待遇」など様々です。なかには「ちょっと違う仕事をしてみたい」といったように気軽に転職する人もいます。

確かに「すぐ辞めるなんて甘えている」なんて意見もあります。しかし自分で決断して環境を変えていないほうが、むしろ甘えていると言えるかもしれません。

理由④意外と人は他人に興味が無いから

会社の人は辞めていく人をさほど気にしていません。少し薄情な気もしますが、職場の人は退職して1週間もすれば辞めた人のことなど忘れてしまいます。辞めた人のことを考えるよりも日々の仕事をするほうが忙しいですし、気にしたところで辞めた人が戻ってくるわけではないからです。

特に試用期間中の人は勤務期間が短く関わった人も少ないので、辞めたことすら気づかれてないこともあります。

理由⑤試用期間中の人の代わりはいくらでもいるから

使用期間中の人は半人前で仕事を1人でこなせるようにならないうちは、他の人の足手まといになっていることのほうが多いでしょう。

例えば会社随一の営業のエースは代わりになれる人がいいません。辞めるとなると大損失となるので、会社は大騒ぎになります。もちろん代わりの人を採用するというのは無理に近いです。しかし試用期間中の半人前が辞めたところで会社にダメージはほとんどなく、代わりに人を採用すれば丸く解決します。

よほど専門性の高い職種でない限り、試用期間中の人の代わりはいくらでもいます。たとえいなかったところで、会社が傾くこともありません。

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試用期間に辞めるのが気まずい際の対処方法

「気まずく思う必要がない」と言われたところで、気まずさが全て消えるわけではないですよね。試用期間中の退職の気まずさを減少させる対処法を3つご紹介します。

対処方法①新しい転職先から先に内定をもらっておく

新しい転職先から先に内定をもらっておくことは、試用期間中の退職を気まずく思わないための対処法になります。

新しい会社の出社日が決まっていれば、退職は気まずいことではなく「仕方ないこと」ですよね。今の会社にも「やりたい仕事が見つかった」と伝えれば、引き止められることなくすんなりと辞められるでしょう。

ただし会社に転職先を聞かれても、詳しく説明する必要はありません。まれにですが転職先に連絡して、「試用期間中にすぐ辞めた」ことを伝えるような嫌がらせをする非常識な会社もあるからです。特に今の会社と同じ業界で転職する場合は注意してください。

対処方法②自分は会社のために生きているわけではないと吹っ切れる

仕事は自分の人生を豊かにするためにすることで、会社を儲けさせるためにしていることではありません。

頑張ることや我慢することも時には大切です。しかし辛い仕事を無理にやり続けて心身を壊すようでは、自分の人生を豊かにできないですよね。

心身を壊してから退職すると治療に時間がかかり、再就職が難しくなります。「手遅れになる前に自分の人生を豊かにする決断をした」と考えるようにしましょう。

対処方法③退職代行に代わりに伝えてもらう

最後の対処方法は退職代行に「退職の意志」を代わりに伝えてもらうことです。

退職代行を利用すれば会社に行かないだけでなく、上司に直接会わずに退職することができるので「気まずさ」をほとんど感じることがありません。

退職代行を使えば試用期間中でも即日退職出来る

退職代行を利用すれば、試用期間中でも即日退職できます。

さきほど「退職を申し出てから2週間で退職できる」と説明しましたが、退職代行は退職までの２週間を「有休」や「欠勤」にして出勤しなくてもいいように会社と交渉してくれます。つまり退職を伝えたその日から会社に行く必要がないので、「実質即日退職」です。

また有休がまったくない場合は会社と交渉して「退職の合意」を取り、即日退職できるようにしてくれます。会社側も退職日まで出勤する気のない社員を「在職扱い」にしておく理由はないので、よほどの事情がない限り「合意」に応じてくれます。

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試用期間中でも辞めるべき会社の特徴

会社に限ったことではありませんが、新しいところに飛び込むと「想像と違う」「このまま続けて大丈夫かな？」など、不安に感じることがあるはずです。もちろん人間関係や能力差など時間が解決してくれる部分もありますが、早く逃げないと危険な場合もあります。

試用期間中に絶対に辞めるべき会社の代表的な特徴は以下になります。

特徴①契約時と実際の労働条件が全然違う

「思っていたのとちょっと違うな」くらいの違和感程度なら気にすることはないです。しかし給与や待遇、勤務地、勤務時間など「労働契約書に明示されていることと明らかに異なる場合」は退職を検討したほうがいいでしょう。

「なんで違うんですか？」と上司にはっきりと聞ける人は一度確認してみるのも手段の一つです。しかしあからさまに労働条件が違うのに平然としているような会社では、上司に訴えたところで改善される見込みは低いと考えられます。

今後長く居続けても状況がよくなることは望み薄です。深みにはまる前に違う会社に移ることをおすすめします。

特徴②職場でひどいパワハラや職場いじめがある

ある程度長く勤めている社員がパワハラや職場いじめにあった場合は「上司に相談」や「会社の相談窓口に相談」をまずおすすめします。

しかし試用期間中の場合は退職したほうが得策でしょう。入社したばかりの社員が正当な方法で声をあげたところで、会社が受け入れてくれる保証はありません。それどころか声をあげたのが新入社員だとバレれば、パワハラ加害者からもっとひどい報復を受ける可能性もあります。

残念ですが、新入社員に職場環境を変える力はありません。

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特徴③全く新人教育が行われない

せっかく入社したのに新人教育体制が整えられていないと、歓迎されていない気がしてやる気がなくなってしまいますよね。

このような会社は教育体制だけでなく、業務も「責任の押し付け合い」「穴だらけ」「業務の手順がバラバラ」といったことが当たり前になっていることが多いです。なんとか試用期間を乗り切ったとしても、効率の良い仕事の仕方やスキルが身につくことはありません。

また理不尽なことで怒られることが続くと精神的に疲れてしまい、体調を崩す可能性もあります。

「仕事は人生を豊かにするためにやること」です。人生の時間を無駄にする前に違う職場に移るべきです。

特徴④サービス残業や休日出勤など労働環境が悪すぎる

サービス残業や給料の発生しない休日出勤は明らかな法律違反です。

「普通こんな業務は時間内でできるんだから残業代なんか出ない！」のような会社の勝手な言い分は通用しません。

残業代はあなたが働いた分の「労働の対価」で、会社には払う義務があります。このような会社で働きいている間、あなたは「会社にお金を払って、仕事をさせてもらっている」状態になっています。

何度も言いますが「仕事は人生を豊かにするためにやること」です。会社にサービスし続けたところで、何の見返りもありませんよ。

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試用期間中に退職する際の注意点

試用期間中でも退職すべき状況であっても、退職で注意しておきたい点が２つあります。

注意点①バックレて退職するのはNG

思い描いていた会社と違って辛い気持ちはわかります。しかしバックレての退職は絶対にNGです！バックレは正式な手続きを踏んだ退職ではないので、「無断欠勤」状態になります。

バックレ（無断欠勤）をすると以下のようなことが起こります。

「試用期間中なんだからバックレても多少平気だろう」なんて思わないでください。損害賠償請求までされる可能性は少ないとはいえ、懲戒解雇のリスクには十分にあり得ます。懲戒解雇は「再就職が不利になる」「失業保険が受け取りにくくなる」などさらなるリスクが待ち受けているのです。

どうしても会社に行かずに退職したいなら、退職代行を利用して安全に退職しましょう。

注意点②退職希望日の2週間前までに申し出る

民法第627条で定められているように、退職の意志は遅くとも2週間前には伝えるようにしましょう。

本来ならば就業規則に記載されている「退職を申し出るタイミング」で伝えることがベストです。しかし試用期間中は引き継ぎすることはほとんどないので、2週間前でも会社は承諾してくれるはずです。

また退職日までの間はいつも通り業務に務め、お世話になった職場の人へ感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。

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試用期間中に退職代行を利用した人達の体験談

最後に試用期間中に退職代行を利用した人達の体験談をご紹介します。貴重な先輩達の意見をぜひ参考にしてください。

試用期間1週間目で退職した20代男性

試用期間中に退職を申し出たら｢泣かすぞ｣｢殺すぞ｣のオンパレードが退職日(今日)の帰りまで続きました😅
入社初日から何を聞いても｢見て覚えろ｣の一点張り😖
｢やってみろ｣実際やるとなかなかできない→｢見てなかったのかよ！何でできねぇんだよ！｣

— けいた (@LP4GcY49EhIgya8) December 12, 2020

新人教育をする気がないだけでなく退職を申し出たら脅してくるなんて、恐ろしい会社ですね。退職代行を利用して退職して正解です。

退職代行を利用すれば、このようなブラック企業でも問題なく退職することができます。

仕事が合わなくて試用期間中に退職した20代女性

なんかもうダメだったから勢いで会社辞めた〜！！！！試用期間だったからめちゃくちゃするっとじゃあな！ってできたw私たまには仕事行きたくないってなるけど毎日思ってるとこでは働けない！仕事なんて山ほどあるんじゃ〜耐えられるとこで働くぞい

— ＊にゃん＊ (@nyan313) August 13, 2018

誰だって仕事に行きたくない日くらいあります。しかし毎日「行きたくない」という思いに耐えながら仕事を続けていくのは辛いです。

この方のおっしゃる通り会社や働き方は山ほどあります。自分に合った仕事を見つけて、活き活きと働きましょう。

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試用期間に辞めるのが気まずい方へ！まとめ

試用期間中に退職することに気まずさを感じる必要はありません。しかしどうしても気まずさや申し訳なさを感じて、退職を伝えられないときは退職代行の利用を検討しましょう。

退職代行に依頼すれば会社に行くことなくスムーズに退職できるので、精神的な負担を減らすことができます。退職で悩みを抱え込むより、新しい仕事を探すことに頭を切り替えましょう。